すべてのカネミ油症被害者救済へ(164)7月6日

  ~上映会に参加して”元気”をもらう~

昨日は小雨模様の中、羽村上映会に参加しました。
参加者は10名、皆さん地域で社会活動されている様子の
方々です。
いつもの通り、上映後の”アフタートーク”では、レディメ
を参考に、カネミ油症事件の”現在地”について話します。
先日行われた「油症対策委員会」(6月19日)と「三者
協議」(20日)の傍聴取材の中身も丁寧に話します。

三多摩にはごみ処理場のダイオキシン問題もありますから、
PCBとかポリ塩化ビフェニールという”用語”にも反応が
ありました。

昨日から「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」(10月
10日長崎県五島市で開催)のポスターとパンフ作成が始まり
ました。2週間程度で印刷を上げたいと思います。

さて週末の”通常国会”の行方が気にかかります。
ここからは”本当の知恵比べ”となります。
政局を読みながら、どんな手を打つべきなのか?

皆さんには厚生労働省に提出した「要請書」(10回目)を
ご覧いただきたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

「要請書」
厚生労働省 健康・生活衛生局 食品監視安全課
堀岡伸彦 食品健康被害情報管理室長
今川 正紀 指導課長
早田 まり 指導係長
2024 年 12 月「母と子の絆~カネミ油症の真実」製作委員会・「へその緒プロジェ
クト」合同で、6 回目より「カネミ油症被害者救済プロジェクト」として、「要請書」を
お送りしてきました。今回が 10 回目となります。
本年 5 月 18 日に 9 回目の「要請書」をお送りしましたが、回答期限をすでに
1 か月過ぎておりますが、いまだ回答をいただいておりません。
そこで一部改訂して、10 回目の「要請書」をお送りします。
2026 年 7 月 17 日(金)までにご回答いただきたく、お願い申し上げます。
赤字が質問項目となります。
9 回目の「要請書」において、すべてのカネミ油症被害者救済を目的とする
『5 つの提言』をお伝えしました。
① 「カネミ油症の診断=認定基準」(現行)についてお尋ねします。
本年 6 月 20 日「第 27 回三者協議」終了後の“ぶら下がり会見”において、
「現行のダイオキシンの血中濃度 50 ピコグラムという診断基準には、
”法的根拠がない“と思うがいかがでしょうか」の問いに、
厚生労働省の担当者は「はい、法的根拠はありません」と認めました。
とするなら、何を根拠にして、現行の診断基準が生かされているのか?
明確にお答えいただきたい。

カネミ油症被害者(カネミ油を食した第一世代)は「食品衛生法」に基づき、
国(厚生労働省)及び全国の自治体の保健所で”行政として対応“をすべきと思う
が、いかがですか

カネミ油症は発生当初(昭和 43 年)「食品衛生法」に定める「食中毒」事件として
原因企業のカネミ倉庫の査察、営業停止措置が行われていたが、厚生省は間も
なく全国の各自治体に対し、”独自の基準“で対応するように、と指示(通達)を出
している。これまでの「要請書」の回答の中で、「カネミ油症は食中毒」との見解を
示していることから、「食品衛生法」の本来の”適用“に戻るべきである。
「カネミ油症」の重症被害者の“在宅検診”を実施せよ。
本年も 7 月~10 月にかけて、全国 17 か所で「カネミ油症検診」が行われる。
医療関係者と医療機材を用意されて検診される活動は、カネミ油症被害者の
症状を把握するうえで、重要な”事業”であると思う。
そこでできる場所から、検診会場に来ることができない、重症被害者の“在宅検
診”を実施していただきたい。至急準備を進めていただきたい。
「カネミ油症被害者」の「へその緒」研究の再開・推進を実施せよ。
国が「へその緒検査」機材を保有していることを明らかにしてください。
ダイオキシン類を摂取した母親からへその緒を通じて、子に毒性が移行するこ
と、父親の精子由来によっても同様であることは、これまでの数々の研究結果で
明らかとなっている。次世代の健康被害を認識している国(厚生労働省)にとっ
て、「へその緒検査」の実施と分析は、今日最も有効と考えます。
「カネミ油症被害者救済プロジェクト」では、九州大学が「へその緒検査」を 2009
年に途絶したことから、2004 年夏から秋にかけて、故 岩村定子さん(カネミ油症
認定被害者)の 3 人のお子さんのへその緒検査を民間の研究会社で行い、一般
の方より高いダイオキシン濃度の結果を得ています。今回二回目の「へその緒検
査」(4 検体)を今月から始めており、9 月半ばには結果が出る見込みです。
それは認定被害者の親子、未認定被害者の親子のケースです。
これまでも伝えていますが、本来国が行うべき「へその緒検査」を、民間が行って
いることは、実に”いびつ“なことと言わざるを得ません。
そこで 6 月 20 日「第 27 回三者協議」の終了後、厚生労働省の担当者は、
「至急機材のありかを調べてメールします」と話していましたが、いまだ連絡はあり
ません。可及的速やかにご連絡をください。
⑤ 「カネミ倉庫の医療費未払い」問題の件
8 回目「要請書」の回答(4 月 24 日)の中で、
「・・・カネミ油症患者に係る医療給付費の取扱いについては、カネミ倉庫による
国民健康法第 64 条の第三者行為に該当することから、保険者において第三者
行為に伴う損害賠償金として調定し、債権管理を行っている認識です」とあり、
上記の難しい表現を読み解くとしたら、
1) カネミ油症患者の医療給付費(自己負担分を除く残額)は、カネミ倉庫が
負担する
2) 当該自治体が公的資金(税金)で負担している医療給付費(長崎県五島市の
場合、総計 24 億円超)について、国には全く関わりがない
という理解でよろしいでしょうか?

ご回答をお願いいたします。
付記、
カネミ倉庫 加藤大明社長は、2024 年 1 月~2026 年 1 月まで、計 5 回連続で
「三者協議」を欠席しており、国・カネミ油症被害者(全国連絡会)・カネミ倉庫で
構成される「三者協議」の枠組みが維持できるのか?と危惧しておりました。
6 月 20 日の冒頭、リハビリ中の加藤社長がオンラインで「皆さんに迷惑をおかけ
したが、リハビリに務め、次回の『三者協議』には出たい、またこれまで通り、
カネミ倉庫の負担、役割を果たしたい」旨の発言がありました。
なおカネミ倉庫の経営の行く末(特に後継者の件)には、不安を感じますが、今後
の推移を見守りたいと思います。
2026 年 7 月 5 日
カネミ油症被害者救済プロジェクト
共同代表 稲塚秀孝
藤原寿和

すべてのカネミ油症被害者救済へ(163)7月3日

 ~一応、2週間の攻防か?~

国民の過半数以上が、”愛子天皇”誕生を願っている。
上皇ご夫妻から天皇ご夫妻に繋がる、国民に寄り添い、
平和を祈念する国内外の活動と発言を聞いて、その
親子の薫陶を受けた長女に”親和性”を感じる人々が多い
のではないだろうか?

そこに”悪代官・麻生”(最近ますます人相が悪くなった
と感じるのは私だけだろうか)が主導する「皇室典範改正」
がどうなるのか?
通常国会は、残り2週間、実質8日間と言える。
中途半端な”妥協”は許されない。参議院議員の方々に期待
するのは、そこである。

2024年12月からカネミ油症を担当する厚生労働省健康・
生活衛生局に「要請書」を送り続け、その都度回答を受け
取ってきた。直近の9回目は、5月18日に送り、6月5日回答
期限と伝えていたが、延ばし延ばしの状態が続いている。
本日(7月3日金曜日)まで待ったが、新たに10回目の
「要請書」を作成し、先程厚生省の担当者に送ったところ
です。回答期限は7月17日。つまり通常国会最終日と定め
ました。今後こそ期限内に回答を待ちたいと思います。

なお「要請書」の内容は、次回(164)でご案内いたします。
「母と子の絆~カネミ油症の真実」文京上映会が新たに
決まりました。9月22日(火・祝)14:00~です。
文京区民センター3C会議室へお越しください。

カネミ油症被害者救済プロジェクト   稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(162)6月30日

~いま、参議院議員に注目したい~

国会は火曜日から金曜日(夕方以降、議員は選挙区に
帰る)しか働かないのだが、自民・維新はなりふり
かまわず、”身勝手法案”を通すために、会期延長を画策
し始めている。どうにもならない参議院での過半数
割れにより、憲法59条第二項にすがりつき、再び衆議院
に戻して、法律成立させようと考えているのだ。

やるならやってみるがいい!
会期延長となれば、「カネミ油症問題」をじっくり取り上げ
られるかもしれないし、2回目の「へその緒検査」結果も
アピールできるかもしれない。また「母と子の絆~カネミ
油症の真実」国会上映会も可能になるかもしれないのだ。

「要請書」(10回目)の準備をし始めているのですが、
先日の「三者協議」後のぶら下がり会見で、厚生労働省の
担当技官は、あっさりと、現在の認定基準(血中濃度50ピコ
グラム)に法的根拠はない、と答え、録音も取れている。
(映像がダメというのはいかがなものか?)
同席したメディアの人は関心がなさそうだったが、この一言
は大きい。
「根拠がない認定基準を続ける意味はどこにあるのか?」
これから問いただしたいと考えています。
国会の動きから目を離すことはできません。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(161)6月27日

 ~映画上映会は、羽村からはじまる~

台風が関東に接近の情報が数日前から流れ、昨晩は
「横揺れ地震」に見舞われました。
午後3時過ぎに調布を出発した時は、パラパラの雨。
”大丈夫かな?”と思いつつ、今日の上映会場へ向かいます。

今日は「羽村市生涯学習センター」講座室2で、
「仲代達矢”役者”を生きる」上映会が行われました。
台風接近、足元が悪い中、20名の方々がお越しになりました。
嬉しいです。

上映会の主催者は、3月末に「母と子の絆~カネミ油症の
の真実」(文京区民センター3C会議室)にお越しになり、
続いて4月12日「憲法を武器として」を観に来てくれました。
その後「初めてですが、上映会を開きたい」とおっしゃって、
猛烈な勢いで上映会を開いてくださっているのです。
「憲法を武器として」(4月・5月)、そして
「仲代達矢”役者”を生きる」(6月)と。
偶然ですが昨日は、仲代さんの奥様、宮崎恭子さんの命日、
1997年6月27日に亡くなっていたのです。

上映後、私と仲代さんとの出会いが、50年前のドラマ製作の
現場(私は助監督)だったことから話しました。
「二重被爆」に仲代さんは着目して、NHK特集の語りや
コメントをたくさんいただきました。

そして次回の羽村上映会は、7月5日(日)13:30から
「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映です。

「カネミ油症」を知っていただくうえで、”上映会活動”はとても
重要なファクターです。
7月20日には文京区民センター3C会議室、そして秋には、
再び参議院議員会館で上映会を開きたいと考えています。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(160)6月26日

 ~いま、参議院議員を応援したい~

6月24日(水)昼の永田町駅に着き、地上へ出ると参議院
議員会館前が一番近い。
衆参議員会館前の歩道には、ぎっしりと旗がたなびいていて、
すでに集会が始まっている。さまざまな職種の労働組合の
方々が訴えている内容は、資材の高騰、政府の対応の遅れに
より、”生産縮小や中止”に追い込まれている窮状について
だった。
この日13時から各党派の参議院議員の事務所を訪ね、カネミ油症
の資料を届け、秘書の方と情報交換をさせていただいた。
国会の動きは佳境で、各委員会や勉強会の案内が掲示板に並び、
委員会開催を告げるアナウンスがひっきりなしに聞こえて来る。

残された通常国会の期間は3週間。
とんでもない法案を何としても”阻止”してもらわねばならない。

旧知の議員の事務所に立ち寄ると、議員が在室していて、話すことが
できた。高市総理を厳しく糺す質問と展開力は見事だと思う。
将棋に例えるのはどうかとも思ったが、
「いかにして”詰めることができるのか”期待しています」と
伝え、直近の「第30回油症対策委員会」と「第27回三者協議」を
傍聴し、ぶら下がりで質問したポイントを報告した。

私たちが目指すカネミ油症被害者救済とは、認定被害者の何十倍
(推定数十万人とも)もいる、重篤な症状を抱える非認定被害者の
救済に道を開くことだと考えている。
先日第二次「へその緒検査」(4検体)も民間会社の協力で始まって
いて、9月半ばには結果が出ると思われる。

厚生労働省に5月18日に提出した「要請書」(9回目)の回答は、まだ
届いていない。また20日「三者協議」後に担当者が約束した「へそ
の緒検査機材のありか」について、返事のメールも届いていない。
また今日にも”督促”メールを送らなくちゃ。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(159)6月22日

~第27回三者協議を傍聴・取材して ②~

三者協議の傍聴・取材を終えて、20日夜に帰京しました。
大雨の天気模様が気にかかりましたが、”機材到着遅れ”で
30分の遅れで済みました。
東京の夜は小雨でした。

そして昨日は豊島区で行われた「エポック10」の企画で、
「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会に参加しま
した。2か月ぶりに、大きな画面で見た86分です。
音響もよくて、カネミ油症被害者の声も聞き取りやす
かったです。
ご覧になった方から、
「・・被害者のつらい話の中で時折、海や空の映像が出て
くると、不思議なほど美しく、ホッとする、構成がうまい
と感じました。また作ってください」
「カネミ油症に限らず、被害にあったひとが認定されず、
救済されず、偏見と差別を受けるのは問題だと思いました。
どういう経緯でこのようなことが起こってしまっただけ
でも、広く認知されるといいのではないかと思いました」
「・・周りの方に、”カネミのドキュメント観たよ”と
伝えます」と。

一昨日の「三者協議」後に、”ぶら下がり会見”取材が行われ
ました。厚生労働省健康・生活衛生局の担当者にいくつか
質問をしました。

Q:今日も認定基準の50ピコグラム(血液内のPCDF=ポリ
塩化ジベンゾフラン、カネミ油症の原因物質)の話に終始
しましたが、そもそもこの認定基準には、法的根拠がなく、
母親が”毒の油”を食べ、その子や孫にカネミ油症の症状が
あれば、”カネミ油症被害者”と言えるのでは?
A:認定基準に法的根拠はありません、
 とあっさり認めました。しかし
 被害者の認定には、科学的な判断が必要です、とかたくな
 に従来からの説明を繰り返しました。

「法的根拠がない」まま、50ピコグラムが認定基準となって
いることは、あってはならないことだと思います。
”認定基準”を廃棄すべきです。

Q:今回民間で2度目の”へその緒検査”を4検体で行います。
 結果が出ましたら、国と九州大学にお伝えします。
 国と九州大学油症治療研究班が、へその緒検査を途絶させ
 ましたが、今も検査の機材はあると、昨年課長補佐だった
 方にお聞きしましたが、確認できますか?
 国でへその緒検査を行う体制があると思いますが・・・
A:私はそのような(検査機材がある)申し送りを受けて
 いませんが、至急確認して、ご返事をメールいたします。
 (国が「へその緒検査」を再開するかについては答えず・・)

2024年12月に「へその緒プロジェクト」と映画「母と子の絆~
カネミ油症の真実」と合同で、厚生労働省の担当者に「要請書」
を9回送り、現在9回目の回答待ちの状態です。

今回「三者協議」会場の廊下で立ち話をした際、
「『要請書』の回答を待っていますが、なお遅れるようでしたら、
10回目をお送りさせていただきます」と伝えました。

カネミ油症被害者救済への道は、まだまだかもしれませんが、
一歩ずつ近づけて行きたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(158)6月21日

~第27回三者協議を傍聴・取材して①~

昨日行われた「三者協議」は、毎年1月と6月に開かれています。
会場は福岡県第2合同庁舎(博多駅からタクシーで5分)。
3者とは、
1)厚生労働省と農林水産省の担当者
2)カネミ倉庫(カネミ油症の原因企業)
3)カネミ油症被害者全国連絡会(認定被害者)のことです。

報道(福岡・長崎の放送局と新聞メディア)は会議の”冒頭撮影”と
会議中は別室でモニターで視聴、会議終了後に”ぶら下がり”取材と
いう流れです。

9時30分から始まった「三者協議」の冒頭、全国連絡会から国
(厚生労働省)に対し、「株式会社カネカに対する要請書の送付
について(依頼)」文書が渡されました。
カネミ油症が起こった1968年、ライスオイルに混入したPCBを
製造・販売したカネカも被害者と向き合うべきとの内容でした。
この件については改めて、後日触れたいと思います。

そして今回も体調不良のため会議を欠席したカネミ倉庫加藤大明
社長がオンラインで登場し、挨拶しました。
オンラインの音声が聞き取りづらかったのですが、
◆現在リハビリに専念していて、次回2027年1月の「三者協議」
 には参加したい。
◆カネミ倉庫として、これまで通り、認定被害者に対し、できる
 限りのことをしてゆきたい。
と述べました。映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」で、「三者
協議」後に、取材してから3年が経過しており、オンラインの画像を
見る限り、ようやく加藤社長の意思が垣間見えたと思いました。

昨日取材に来たのは、共同、朝日、毎日、読売、西日本、長崎、
NHK福岡、長崎放送などで、昨晩から今朝報道されたのは、
「カネミ倉庫から認定被害者への一時金(毎年5万円)が、6万円
増額される」ということです。確かに具体的に伝える価値はある
ことですが、実はここ5年間取材した私としては、カネミ油症被害者
の”本質的な救済”には及んでいない、国の対応に”スピード感”がない、
と感じるところです。
今回久しぶりに「三者協議」に参加された方が話されたご意見は、
実に”まっとう”なものでした。
「何年かぶりにこの場に来ました。カネミ油症被害者認定基準の50
ピコグラム(ダイオキシン類の血中濃度)というのは、無理な数字。
これまで『三者協議』から帰る時は、諦めの気持ちになりました。
今日も同じだと思います。次世代(子や孫)の救済は無理なのか?
と思わずにいられない。この場の話はどうでもいいことばかりだ」と。

数年前、涙ながらに切々と辛い家族、特に娘さんの被害状況を語った
広島の方も亡くなり、この「三者協議」にはいません。

全国連絡会のメディア向け会見が開かれ、運営委員の5名の方々が、
「三者協議」をふり返って話をされました。
未認定(非認定)被害者(カネミ油を食べ、重篤な症状があっても、
50ピコグラムに達しないなどの理由により、一時金も医療費の救済
を受けられない方とそのお子さん、お孫さん)救済のために、”政治
の場”に持ち込みたいという内容でした。
では、いつ、だれが、どのように行動してゆくのか?
”正念場”こそ、いま”、なのだと思います。 (つづきます)

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(157)6月20日

~第30回油症対策委員会を傍聴して~

西から大雨です。
6月19日(金)14時から、第30回油症対策委員会が博多駅内で
開かれました。

「第30回油症対策委員会」(6月19日・博多)

報告するのは九州大学皮膚科教授、中原剛士さん。中原さんは
九州大学ダイオキシン研究センター長及びカネミ油症治療研究班長
でもあります。

休憩を挟んで、約3時間では、この半年から1年のカネミ油症治療研究
の成果が報告されます。
カネミ油症事件が行ったのは1968年ですから、今年58年が経過して
います。私たち報道の立場は、部屋の後方に位置し、傍聴するのみ、
その場で質問はできないというルールなのです。
次々と14の”研究成果”が中原班長から語られ、被害者
(カネミ油症認定患者)の方からの数々の質問に答えるのを、
ただただ見ているだけでした。

淡々と、議論が広がることも、深まることなく、終了しました。
かつては(4~5年前)、カネミ油症被害者の方が、ご自分の家族や
友人たちが苦しむ様子を滔々とお話し、お聞きする時間がありましたが、
その方々はもうこの場に来てはいません。残念です。

会の途中、私は大江健三郎さんの小説の一節を思い出していました。
「本当のことを言おうか?」それは、建前と嘘で塗り固められた
この社会・世界にアンチし、抵抗し、闘う若者たちが発する”言葉”でした。
「万延元年のフットボール」(1967年)で主人公の鷹四が叫びます。
私が読んだ同時代、高校2年の時、新刊を買い求めて読んだ記憶が
あります。“鮮烈”な言葉でした。

今日は「三者協議」がまた豪雨の博多で行われます。
また「本当のことを言おうか?」を想起するのでしょうか?

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(156)6月18日

 ~何か、区切りなのかもしれない~

6月13日・14日開催「苫東映画祭2026」には、延べ700名の
参加がありました。特に注目は「人間の條件」上映に会場が
溢れんばかりの60名越えでした。朝9時30分から上映開始し、
夜7時からの「第6部」では、40名の方が残っていました。
「人間の條件」は、日本映画が誇る、稀代の〝反戦映画”と
思いました。”感動と疲労感”を体感した1日でした。
15日から感想がメールで寄せられています。当日お渡しした
アンケート用紙に書き込むことができなかったからです。
80代の男性は「以前4・5部を放送で見たが、死ぬ前に全6部
を見ることができて嬉しかった」とおっしゃっています。

厚生労働省健康・生活局食品監視安全課へ送った「要請書」
(9回目)の回答が届きません。今朝もう一度督促メールを
送ったところです。

明日19日(金)油症対策委員会(博多駅前)、20日(土)
「三者協議」(福岡県合同庁舎)が行われます。
私も本日、新千歳(北海道)から福岡へ飛びます。
この2日間の内容次第では、カネミ油症被害者救済にとって、
大きな”転換点”、つまり、区切りを迎えることになります。

「いつまで(成果のない)こんなことを繰り返すのですか?」
1年前「油症対策委員会」後の”ぶら下がり会見”を終え、
九州大学油症治療班長と、廊下を二人で歩いていた時に、
質問ではなく、呟きました。班長は無言でした。

その日夕方から、腰が痛み始め、「脊柱管狭窄症」と判明。
それから1年が経過し、昨日地元苫小牧の整形外科で、
”痛み止め”の薬をいただいたところです。

私の世代の合言葉に
”連帯を求めて、孤立を恐れず”があります。
もし同じ方向を向いて活動しようとするグループがあれば、
意見交換、同一行動へと進みたいと思うのですが、それも
”区切り”を迎えてしまいました。

”反転攻勢”も同世代の合言葉でしょうか?
粛々と”反転攻勢”の準備と仕掛けをしてゆきたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(155)6月13日

~まだ、回答が来ないだけじゃない~

先週7日の投稿以降、1週間が経過しました。
まだ9回目「要請書」に対する回答が届きません。
前回まで何度か回答が遅れることがあっても、事前に
「遅れることへの謝罪と連絡」があったのですが、
厚生労働省の担当者はどうしたのでしょうか?

来週後半の19日「油症対策委員会」、20日「三者協議」
が控えており、まさか、”会議前の回答”を控えることは
ないかと思いたいですが。
今日夜にも、2度目の”督促”をしようと思います。

7日から11日にかけて、「人間の條件」北海道ロケ(65年前)
地を訪ねる取材を無事終えました。
道北の「猿払村」では、当時さまざまな”出会い”があったことを
聞きました。80代にさしかかった村民の胸に、仲代達矢さんとの
”思い出”が詰まっていました。

さて今日と明日は「苫東映画祭2026」を地元苫小牧で開催
します。そして来週は福岡へ飛びます。
「カネミ油症被害者救済へ」新たな”チャレンジ”を始めたいと
思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝