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すべてのカネミ油症被害者救済へ(159)6月22日 NEW!
~第27回三者協議を傍聴・取材して②~

三者協議の傍聴・取材を終えて、20日夜に帰京しました。
大雨の天気模様が気にかかりましたが、”機材到着遅れ”で
30分の遅れで済みました。
東京の夜は小雨でした。

そして昨日は豊島区で行われた「エポック10」の企画で、
「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会に参加しま
した。2か月ぶりに、大きな画面で見た86分です。
音響もよくて、カネミ油症被害者の声も聞き取りやす
かったです。
ご覧になった方から、
「・・被害者のつらい話の中で時折、海や空の映像が出て
くると、不思議なほど美しく、ホッとする、構成がうまい
と感じました。また作ってください」
「カネミ油症に限らず、被害にあったひとが認定されず、
救済されず、偏見と差別を受けるのは問題だと思いました。
どういう経緯でこのようなことが起こってしまっただけ
でも、広く認知されるといいのではないかと思いました」
「・・周りの方に、”カネミのドキュメント観たよ”と
伝えます」と。

一昨日の「三者協議」後に、”ぶら下がり会見”取材が行われ
ました。厚生労働省健康・生活衛生局の担当者にいくつか
質問をしました。

Q:今日も認定基準の50ピコグラム(血液内のPCDF=ポリ
塩化ジベンゾフラン、カネミ油症の原因物質)の話に終始
しましたが、そもそもこの認定基準には、法的根拠がなく、
母親が”毒の油”を食べ、その子や孫にカネミ油症の症状が
あれば、”カネミ油症被害者”と言えるのでは?
A:認定基準に法的根拠はありません、
 とあっさり認めました。しかし
 被害者の認定には、科学的な判断が必要です、とかたくな
 に従来からの説明を繰り返しました。

「法的根拠がない」まま、50ピコグラムが認定基準となって
いることは、あってはならないことだと思います。
”認定基準”を廃棄すべきです。

Q:今回民間で2度目の”へその緒検査”を4検体で行います。
 結果が出ましたら、国と九州大学にお伝えします。
 国と九州大学油症治療研究班が、へその緒検査を途絶させ
 ましたが、今も検査の機材はあると、昨年課長補佐だった
 方にお聞きしましたが、確認できますか?
 国でへその緒検査を行う体制があると思いますが・・・
A:私はそのような(検査機材がある)申し送りを受けて
 いませんが、至急確認して、ご返事をメールいたします。
 (国が「へその緒検査」を再開するかについては答えず・・)

2024年12月に「へその緒プロジェクト」と映画「母と子の絆~
カネミ油症の真実」と合同で、厚生労働省の担当者に「要請書」
を9回送り、現在9回目の回答待ちの状態です。

今回「三者協議」会場の廊下で立ち話をした際、
「『要請書』の回答を待っていますが、なお遅れるようでしたら、
10回目をお送りさせていただきます」と伝えました。

カネミ油症被害者救済への道は、まだまだかもしれませんが、
一歩ずつ近づけて行きたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(158)6月21日 
~第27回三者協議を傍聴・取材して①~

昨日行われた「三者協議」は、毎年1月と6月に開かれています。
会場は福岡県第2合同庁舎(博多駅からタクシーで5分)。
3者とは、
1)厚生労働省と農林水産省の担当者
2)カネミ倉庫(カネミ油症の原因企業)
3)カネミ油症被害者全国連絡会(認定被害者)のことです。

報道(福岡・長崎の放送局と新聞メディア)は会議の”冒頭撮影”と
会議中は別室でモニターで視聴、会議終了後に”ぶら下がり”取材と
いう流れです。

9時30分から始まった「三者協議」の冒頭、全国連絡会から国
(厚生労働省)に対し、「株式会社カネカに対する要請書の送付
について(依頼)」文書が渡されました。
カネミ油症が起こった1968年、ライスオイルに混入したPCBを
製造・販売したカネカも被害者と向き合うべきとの内容でした。
この件については改めて、後日触れたいと思います。

そして今回も体調不良のため会議を欠席したカネミ倉庫加藤大明
社長がオンラインで登場し、挨拶しました。
オンラインの音声が聞き取りづらかったのですが、
◆現在リハビリに専念していて、次回2027年1月の「三者協議」
 には参加したい。
◆カネミ倉庫として、これまで通り、認定被害者に対し、できる
 限りのことをしてゆきたい。
と述べました。映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」で、「三者
協議」後に、取材してから3年が経過しており、オンラインの画像を
見る限り、ようやく加藤社長の意思が垣間見えたと思いました。

昨日取材に来たのは、共同、朝日、毎日、読売、西日本、長崎、
NHK福岡、長崎放送などで、昨晩から今朝報道されたのは、
「カネミ倉庫から認定被害者への一時金(毎年5万円)が、6万円
増額される」ということです。確かに具体的に伝える価値はある
ことですが、実はここ5年間取材した私としては、カネミ油症被害者
の”本質的な救済”には及んでいない、国の対応に”スピード感”がない、
と感じるところです。
今回久しぶりに「三者協議」に参加された方が話されたご意見は、
実に”まっとう”なものでした。
「何年かぶりにこの場に来ました。カネミ油症被害者認定基準の50
ピコグラム(ダイオキシン類の血中濃度)というのは、無理な数字。
これまで『三者協議』から帰る時は、諦めの気持ちになりました。
今日も同じだと思います。次世代(子や孫)の救済は無理なのか?
と思わずにいられない。この場の話はどうでもいいことばかりだ」と。

数年前、涙ながらに切々と辛い家族、特に娘さんの被害状況を語った
広島の方も亡くなり、この「三者協議」にはいません。

全国連絡会のメディア向け会見が開かれ、運営委員の5名の方々が、
「三者協議」をふり返って話をされました。
未認定(非認定)被害者(カネミ油を食べ、重篤な症状があっても、
50ピコグラムに達しないなどの理由により、一時金も医療費の救済
を受けられない方とそのお子さん、お孫さん)救済のために、”政治
の場”に持ち込みたいという内容でした。
では、いつ、だれが、どのように行動してゆくのか?
”正念場”こそ、いま”、なのだと思います。 (つづきます)

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(157)6月20日 
~第30回油症対策委員会を傍聴して

西から大雨です。
6月19日(金)14時から、第30回油症対策委員会が博多駅内で
開かれました。

「第30回油症対策委員会」(6月19日・博多)

報告するのは九州大学皮膚科教授、中原剛士さん。中原さんは
九州大学ダイオキシン研究センター長及びカネミ油症治療研究班長
でもあります。

休憩を挟んで、約3時間では、この半年から1年のカネミ油症治療研究
の成果が報告されます。
カネミ油症事件が行ったのは1968年ですから、今年58年が経過して
います。私たち報道の立場は、部屋の後方に位置し、傍聴するのみ、
その場で質問はできないというルールなのです。
次々と14の”研究成果”が中原班長から語られ、被害者
(カネミ油症認定患者)の方からの数々の質問に答えるのを、
ただただ見ているだけでした。

淡々と、議論が広がることも、深まることなく、終了しました。
かつては(4~5年前)、カネミ油症被害者の方が、ご自分の家族や
友人たちが苦しむ様子を滔々とお話し、お聞きする時間がありましたが、
その方々はもうこの場に来てはいません。残念です。

会の途中、私は大江健三郎さんの小説の一節を思い出していました。
「本当のことを言おうか?」それは、建前と嘘で塗り固められた
この社会・世界にアンチし、抵抗し、闘う若者たちが発する”言葉”でした。
「万延元年のフットボール」(1967年)で主人公の鷹四が叫びます。
私が読んだ同時代、高校2年の時、新刊を買い求めて読んだ記憶が
あります。“鮮烈”な言葉でした。

今日は「三者協議」がまた豪雨の博多で行われます。
また「本当のことを言おうか?」を想起するのでしょうか?

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

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■映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」(問合せ先:090-3433-6644 稲塚)
上映会の予定予定・実績一覧リスト随時更新しています)  
  ①羽村市生涯学習センターゆとろぎ講座室2(東京都羽村市緑ヶ丘一丁目11番地5)
    7/5(日)14:00~開場13時30分
  ②文京区民センター3C会議室(地下鉄「春日」「後楽園」から徒歩1~5分)
   7/20(月)14:00~開場13時30分   

   ★スクリーンショット  プレリリース  ★映画のダイジェスト版(35分)の活用のお願い!

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