すべてのカネミ油症被害者救済プロジェクト(144)5月9日

 ~「五つの提言」を熟慮する週末~

昨日から京都に入り、「仲代達矢”役者”を生きる」上映(再上映)が
京都シネマで始まりました。
2012年~2年間の取材と仲代達矢さんのインタビューを聞き、
改めて”演劇”の行方について、思いを馳せ、時を越えて”映像の持つ
チカラ”を感じました。
13日には北九州市小倉、15日には長崎県五島市へと旅が続きます。

5月18日長崎市役所記者室で行う記者発表の内容は、「カネミ油症
五島国際フォーラム2026」の開催告知ですが、カネミ油症被害者
救済プロジェクトして、今後の活動に向けた”指針”を提議しようと
考えています。題して「すべてのカネミ油症被害者救済に向けた
五つの提議」(仮題)です。
①2024年秋に上映開始した「母と子の絆~カネミ油症の真実」の
 取材で得た内容と全国での上映会の反響
②故 岩村定子さん(カネミ油症被害者、五島市奈留)から預かった
 3名のお子さんのへその緒検査(ダイオキシン類の数値の持つ意味)
 から得たことと「へその緒プロジェクト」の今に続く活動
③2024年12月から始まった厚生労働省の担当部局への8回に渡る
 「要請書」提出とその回答の実績
④カネミ油症被害者救済に向けて、必須と言えるのは、国の姿勢を
 大きく転換させるために”政治の領域”に踏み込むことの決意
⑤そして何よりも”不条理な扱いを今も受ける”被害者の方々の声

が背景と経緯(バックボーン)になっていると考えています。
好むと好まざるとにかかわらず、コロナ禍を挟んで5年間の中で、
数多くのカネミ油症被害者、医師、研究者、国と自治体職員、
国会・地方議会の議員、そして映画をご覧になった方々の思いが
後押しをしてくれていると感じています。

この先の”行方”はこれからとなりますが、新たな一歩を踏み出して
行きたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト   稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(143)5月2日

 ~”賛同者”が増えています~

連休に入ってからも、「カネミ油症 五島国際フォーラム
2026」に賛同いただくための声掛けは、続いています。
5月1日現在で、55名を数え、さらに増えています。

5月18日長崎市役所記者室で行う記者発表の際、賛同者の
お名前を公表し、さらにご返事を待ち続けたいと思います。

「ひとのチカラ」を信じ、やり続けることの”大切さ”を感じて
います。それは国会前をはじめ、全国各地で「憲法の精神を
守り、この国に生かそう」と思いを同じくする人たちと共に、
いま、東京の西、西多摩地区で起こっている「憲法を武器と
して」上映会の動きに象徴されています。

3月の文京区民センターの上映会に参加した50歳の一人の
女性が、お仲間に呼びかけ、生まれて初めて”映画上映会”を
企画し、機材(プロジェクターやスクリーン)を揃えたのです。
「北海道の基地で起こった”恵庭事件”をぜひ伝えたい」という
思いが溢れ、動き出したのです。

最初の上映会は4月29日午後、福生市民会館集会室で行われ
ました。私は上映会後にお話させていただきましたが、
ご覧になった方々が、次々と熱く発言されるのです。
福生市の3分の1は、米軍横田基地が占めているそうです。

次回は5月30日(土)羽村市生涯学習センターで行われます。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(142)4月29日

東京の”サクラ”はとうに散ってしまいましたが、
私の地元苫小牧や函館は今が見どころになっています。
ようやく”春の訪れ”を感じる頃になりました。

プロジェクトの共同代表の藤原さんが「カネミ油症
五島国際フォーラム2026」の賛同者の呼びかけを
精力的に行っています。
数日間で40名近い”賛同者”が集まっています。
私も遅まきながら呼びかけを始めました。
当初は50人越えを目指しましょうと言っていましたが、
”100人越え”もあるかも知れません。

そして5月15日~17日は五島取材打合せに行き、
18日午後には長崎市役所内の市政記者会で、
「五島国際フォーラム」の記者発表を行うことが決まりました。

私は2006年から、市役所内で、「二重被爆」映画完成や
「ナガサキ映画と朗読プロジェクト」などの記者発表を
行ってきましたが、カネミ油症では”初めて”となります。
18日当日午前中には、ご後援をいただいた長崎県生活衛生課
へご挨拶に伺う予定です。
今後「カネミ油症被害者救済」に向けて、福岡県(福岡・
北九州)、長崎県(五島)を軸に”拠点”を作ってゆきたいと
思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ向けて(141)4月27日

 ~厚労省からの”最終回答”のポイント~

厚生労働省の担当課に送った8回目の「要請書」の最終回答が
4月24日に届きました。回答期限を1か月も遅延して、2回に
渡り、”回答の督促”メールを送りました。

その内容について、お伝えします。
質問は、
「カネミ倉庫の医療費未払分の中で、国が負担している費用は
いくらになりますか?最新の情報をお知らせ下さい」でした。
回答は、
「損害賠償金はカネミ倉庫が支払う義務があるが、カネミ倉庫が
支払を履行するまでが、特例的に国庫負担金の対象(支払っている
と入っていない)である。
債権管理は保険者(カネミ倉庫)で行うものなので、国は損害賠償金
(医療費の未払分)の実態を把握しておらず、具体的にお答えする
ことは困難(わからないのか、答えたくないのか)である」

というものであった。 ※(  )内は稲塚が記述。

近日中に9回目の「要請書」を厚労省に送るのだが、
国は、カネミ油症被害者(患者と認定)の医療費の7割(自己負担分を
除く)を当該自治体が”肩代わり”(長崎県五島市は約25億円越え)して
いる事実を把握していない、と言い切っている。従って、答えるのは困難と
逃げを打っているのである。
五島市の場合、長崎県を通じて、国に対応を求めていることは明らかである。
”知らぬ、存ぜぬ”ととぼけさせるわけにはいかない。

当プロジェクトとしては、支払い能力のないカネミ倉庫に代わり、国が医療費
 の負担と向き合うことを求めている。そして今も”法的根拠のない”診断(認定)
基準”により、救済されていない未認定被害者と子や孫を適切な医療が受けられる
仕組みを至急立ち上げて欲しいと思う。

そのため国会(国会議員)と地方議会(県議会、市議会議員)との連携を強固な
ものにしてゆかねばと考えています。

カネミ油症被害者救済プロジェクト    稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済のために(140)4月22日

 ~連携の妙味を見せてゆきたい~

待ち焦がれていますが、厚生労働省担当者からの”回答”はまだ届いて
いません。先方が約束した期限を守らないのは、1年半のやり取りの
中で、初めてのことです。

5月15日~17日にかけて、「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」の
開催準備と被害者救済の”聞き取り”と”掘り起こし”のため、長崎県
五島市福江・玉之浦・奈留を訪ねます。
新たなムーブメントを起こしたいと思います。
そして5月18日(月)13:30~ 長崎市政記者会で記者発表を行うこと
が決まりました。今回のフォーラムの趣旨と狙い、その内容について、
丁寧に地元メディアの皆さんにお話ししたいと考えています。

更に現在準備中の国会での”提起”と連動できるように、長崎県議と
福岡県議との面談を願っています。お二人はいずれも女性議員で、
これまで県議会で質問を重ねて来ています。
現地の議会と国会が有機的な効果を発揮することができないか?
これも新たなテーマを発掘したいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(139)4月18日

~信じられない”回答”の行方~

「幻のかくめい」という次回作の編集のため、4月13日から
地元、北海道苫小牧市に滞在中です。
この時期、最高気温は13~14度ありますが、夜も深まると
2~3度、場合によると零度近くになります。

カネミ油症に関する厚生労働省の担当者に送る「要請書」は
2024年12月から始まり、現在8回目の”最終回答”を待って
います。3月31日(本来は3月10日期限)に届いた回答には、
「1点の回答は4月17日(金)までにお送りします」と付記が
ありましたが、昨晩は届きませんでした。
ただただ、待ちたいと思います。そして最終回答を待った上で、
月内には9回目の「要請書」を送る準備を始めています。

そして今年10月10日(土)「カネミ油症 五島国際フォーラム
2026」の開催準備を進め、数多くの自治体、被害者団体、メディア
の皆様から”後援承諾書”が届いています。
とても感謝しています。

しかしながら、老舗の「カネミ油症被害者支援」団体からは、
最終的に”後援許諾はできません”との回答が届きました。
私も学生の頃から、数々の組織・企業に属しながら、同業(同系)
の皆さまと”全方位”で協力し合ってきましたので、
カネミ油症被害者救済を掲げる、数少ない同系団体から”拒絶”の
回答に対して、全く”不本意”としか言いようがありません。
と言いつつも、いつまでこだわることもなく、粛々と会の実施と
成功のために力を尽くしていきたいと考えています。

なお「母と子の絆~カネミ油症の真実」5月上映会は、5月4日(祝)
14時から、東京・文京区民センター3C会議室で行います。
まだ御覧になっていない方は、ぜひ足をお運びください。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(138)4月14日

 ~カネミ油症 五島国際フォーラム2026~へ向けて

昨日(4月13日)から次回作「幻のかくめい」の編集のため、
地元北海道苫小牧市に入りました。東京都比べると気温は、
マイナス10度。朝新千歳空港到着時は4度なので、ひんやり
する感じです。
いつどこにいても、”ネット環境”を追い求めていますから、
こうして”すべてのカネミ油症被害者救済へ”の発信も可能で
ありがたいと思います。

福岡県議会、長崎県議会では、2010年代半ばに、カネミ倉庫の
医療費負担について、質疑が行われています。各市町村が医療費の
”肩代わり”をしている現状を何とかできないか、首長や行政担当者
に糺し、国に是正を伝えるように訴えかけています。

そこで今後は、国会の場でカネミ油症被害者救済の糸口として、
活路を開くために”質疑”を促すと共に、福岡県、長崎県議会でも
連動していく、”同時多発攻撃”を戦略としたいと思います。

情報は有効に、適確に”共有”し、”活用”することが必要だと考えます。

そして10月10日開催の「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」の
後援に、映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」にご協賛いただいた
グリーンコープ共同体の後援承諾をいただきました。
言うまでもなく、カネミ油症は”食中毒”であり、”食の安心・安全”の
原点でもありますから、今後全国のコープ活動を展開する団体にも
呼びかけたいと考えています。

カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

カネミ油症被害者救済へ(137)4月10日

~”永田町”での検討会始動!~

まだ桜の花びらが散る前の”永田町”でカネミ油症被害者
救済へ向けた検討会が本格的に始まりました。
何をテーマに訴えたらいいのか? 訴えてゆく”道筋”は
過去の経緯を踏まえた”裏付け”となる資料は?
限られた時間の中で、いかに研ぎ澄ました”やり取り”が
できるのか?

国会周辺を始め、全国で”憲法9条を生かす””戦争反対”
一部の”横紙破り”のならず者たちを葬らなければならない、
の声が大きくなっている。
しかも若者から私たち70代までが参加しているのだ。
上映会で顔なじみの女性たちとロビーで出会い、挨拶する
季節になったと感じます。

「憲法を武器として~恵庭事件 知られざる50年目の真実」
(2015年)の文京区民センターでの上映会は75回を迎え、
先日福生から来られた方が、福生市内2か所で、4・5月と
上映会を開くことになり、私がお話に伺うことになった。
思えば”基地問題の原点”だった”砂川事件・裁判”の聖地に
ちがいない。

さて「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」(10月10日
長崎県福江市で開催)に長崎原爆被災者協議会(被災協)が
後援を承諾いただけることになった。長年長崎に通い、二重被爆
者の取材などを通じて、交流させていただいたことが生かされた
ように感じ、とても嬉しい。
カネミ油症被害者の中には、長崎で被爆した方がいると聞いています。

こうして、被害の実態を伝え、訴え、救済を求めることは”共通”して
いると思います。

さて昨日行われた検討会を基に、今日追加資料を国政を担う議員事務所
宛に送り、さらに新たな”テーマ掘り起こし”に向かおうと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(136)4月7日

4月3日から4日間、小倉昭和館で「仲代達矢”役者”を生きる」上映の
舞台挨拶、「幻のかくめい」にとって、重要な「判決書」を見ること、
そして初めて訪ねた山口県周南市は桜が満開の“長州の街”でした。
昨年夏に「カネミ油症検診」を受けた人に届いた、不可思議な団体も
今回の旅の”収穫”かも知れず、盛りだくさんな内容でした。

そしてカネミ油症被害者救済へ向け、国会議員からいただいた”宿題”を
解くことが迫ってきました。先程帰京したのに、休んでいる暇はありま
せん。
厚生労働省 健康・生活局食品監視安全課(この名前は昨年秋から)に
2024年12月から提出してきた「要請書」は8回目で、回答(一部は後日)
をご覧いただきましたでしょうか?
ページ1の回答(赤字)の2つ目を今一度ご覧ください。
Q:カネミ倉庫が負担するべき、カネミ油症被害者(国の認定者)の医療費
 負担について、厚生労働省の見解を明らかにしていただきたい。
に対しての答えは、
「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」制定前から、
カネミ油症患者に係る医療給付費の取扱いについては、カネミ倉庫による
国民健康法第64条上の第三者行為に該当することから、保険者において
第三者行為に伴う損害賠償金として調定し、債権管理を行っている認識
です。
という内容でした。わかりづらい文言が並んでいますが、結論から言うと
カネミ倉庫が医療費全額を負担しなくてはいけない、という意味になります。
とすると長崎県五島市が約60年間にわたって、カネミ倉庫が負担する医療費を
肩代わりしており、その総額が25億円に積み上がっていることも、頷けることに
なります。
今回ようやく国が認めたことで、これからどうするのか?
原因企業のカネミ倉庫は勿論のこと、国の対応が問われることになると
思います。
これまで国と九州大学油症治療研究班により、勝手に”カネミ油症被害者の
診断基準」が決められていたことに、”法的根拠がない”ことは、6回目、7回目の
「要請書」と回答から明白になっています。

引き続き当プロジェクトは、9回目以降の「要請書」を提出し、真摯な回答を
求めてゆくつもりですが、国会の場で黒白をつけていただきたいと思います。

回答留保しているのは、カネミ倉庫が負担すべき医療費の一部を国が肩代わり
しているのではないかという問いに答えることとなっています。
厚生労働省が期限を切って来たのは、4月17日(金)です。

粛々と”答え”を待ちたいと思います。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(135)4月2日

 ~新たな展開へ向けて Ⅵ ~

公的機関が一年の基準とする2026年度が始まりました。
と言いつつも、私が普段使う手帳も”4月始まり”となっています。
1月からですと、正月休みなどで、世の中が動くまで時間がかかる
ため、4月からが機能的と感じているからですが・・・。

3月31日夕刻厚生労働省の担当者から8回目「要請書」の回答が届きました。
3月10日→3月31日と20日遅れの上に、大事な回答ピースを更に4月17日まで
回答留保してきたのには驚きました。取り合えず、3月31日の回答文を掲載
いたしますので、ご覧いただき、何か不明な点がありましたら、何なりと
お問い合わせいただければと思います。(最下段に表示)
もしさらに回答を渋るようでしたら、国会議員の方々にお願いし、しかるべき
委員会での質問、質問主意書提出、担当者を議員会館にお越しいただいて
説明会を開くなどの、幾つかの方法の中で”選択”せざるを得ないと思います。

先週 五島市、カネミ油症被害者五島市の会から、
「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」(2026年10月10日長崎県五島市で開催)
への後援承諾が届きました。ご賛同をいただき、心より感謝申し上げます。
当プロジェクトの代表(共同)の藤原寿和さんとは、2028年(カネミ油症事件から
60年)まで、さらにその先までも毎年継続開催しましようと誓いあっています。
今回幅広く(全方位外交がモットー)後援依頼をしていますが、厚生労働省、九州
大学油症治療研究班が後援辞退(拒否)は当然としても、あるカネミ油症被害者
支援団体が断ってきたのには、正直驚きました。まあこれまでの様々な経験(特に
運動・活動組織や団体)で、よく見かけることですが、ただただ”残念”と言わざるを
得ません。

「カネミ油症 五島国際フォーラム2026」に準備を粛々と続け、すべてのカネミ油症
被害者(特に次世代と未認定被害者)の救済に向けた“起点と基点”にしたいと
考えています。

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     労働省の担当者から8回目「要請書」の回答

厚生労働者 健康・生活局食品監視安全課
堀岡伸彦 食品健康被害情報管理室長
萩森洋介 指導課長さま
片桐 達 指導係長さま
一昨年(2024 年)12 月に「母と子の絆~カネミ油症の真実」・「へその緒プロジェク
ト」合同で、6 回目より「カネミ油症被害者救済プロジェクト」として、「要請書」を
お送りしていますので、今回が 8 回目となります。
2026 年 3 月 10 日(火)までにご回答いただきたく、お願い申し上げます。
① 「カネミ倉庫の医療費未払い」について、国(厚生労働省)の実態と見解と今後の
対応について、前回に続き、改めてお聞きします。
カネミ油症被害者(認定患者)に対し、原因企業のカネミ倉庫が医療費全額を負
担することは、2012 年(平成 24 年)制定の「カネミ油症患者に関する施策の総合
的な推進に関する法律」第 6 条(原因事業者の責務)に加え、第 8 条の 2 の二に
「原因事業者によるカネミ油症患者に対する医療費の支払・・・」とあるが、この条
項の意味するのは、何か?
1)カネミ倉庫が負担するのは、カネミ油症被害者の自己負担分(2~3 割)のみ?
2)カネミ倉庫が負担するのは、公的負担分を含むすべての医療費か?
なお前回の回答文の中で、
カネミ油症の医療費の自己負担分については、患者からの請求等に基づき、
カネミ倉庫に負担において負担している認識です。

と答えており、これは典型的な「ご飯論法」ではぐらかされました。
誠意あるお答えをお願いしたい。
つまり、上記の
Q 1)か2)か、厚生労働省の見解を明らかにしていただきたい。
(Q1・Q2・回答)
「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」制定前から、カネミ
油症患者に係る医療給付費の取扱いについては、カネミ倉庫による国民健康保険法
第64条上の第三者行為に該当することから、保険者において第三者行為に伴う損害
賠償金として調定し、債権管理を行っている認識です。

前回の「要請書」において、長崎県五島市がカネミ倉庫に対し、医療費の立替分の支
払いを求めたことをお伝えしました。
昨年 12 月 6 日長崎県五島市にて「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会を
2
行った際、ご後援いただいた五島市の出口(いでぐち)太市長が挨拶の中で話さ
れました。出口市長は 11 月にカネミ倉庫加藤大明社長と面談し、
◆カネミ油症被害者(この場合認定患者)へこれまで通りの支払いを継続すること
◆五島市が長年立て替えている医療費負担分(約 24 億円)を請求し、速やかに
支払いを進めるように、と伝えたということでした。
そして今後もカネミ油症被害者(すべての=未認定、次世代)に寄り添うことを約
束いたしました。被害地の首長として、心強いお言葉と受け取りました。
当初、体調不良を理由に面談を固辞していた加藤社長も、面談に応じたとのこと
です。この出口市長の言葉からも、私たちは、
Q 2)カネミ倉庫が負担する医療費は公的負担分も含む、と考えていますが、
国(厚生労働省)のお考えはいかがか?
私たちは、前出の法律に基づきカネミ倉庫が負担すべき医療費(患者の自己負
担分を除く)について、一部を国が負担していると考えていますが、
Q カネミ倉庫の医療費未払分の中で、国が負担している費用は、いくらになり
ますか?最新の情報をお知らせください。
前出の法律の附則第三条には、
経済的社会的環境の変化その他の事情により原因事業者の事業の継続が困難
となることが明らかになった場合には、この法律の規定について速やかに検討
が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。
と書かれています。
前回の要請文の中で、
カネミ倉庫が倒産、自主解散した場合を想定して、カネミ油症被害者救済のた
め、国の今後の方針案を速やかにお示しいただきたいと思います。
と申し入れたところ、
前回から回答に変更はありません。
では前回(6 回目「要請書」)の回答とは、
「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」第 9 条に基づ
き、「カネミ油症患者が必要に応じ適切なカネミ油症の係る医療を受け、その他
のカネミ油症患者がカネミ油症事件に係る被害の回復を図ることによりその生活
の質を維持向上させることができるよう、原因事業者によるカネミ油症患者に対
する医療費の支払その他のカネミ油症患者のカネミ油症事件に係る被害の回復
を支援するために必要な施策を講ずるものとする」としており、引き続き、三者協
議の場において議論してまいりたい。

でしたが、この 9 条の主語は”国“であり、国が主体的に、指導的立場において、
3
三者協議(2026 年 1 月 24 日)の場で議論を推進することはありませんでした。
私たちは別室でモニター視聴しており、そのように確信しました。
今回の三者協議ではカネミ倉庫の加藤大明社長は欠席(連続 5 回目=2 年半)
しており、三者協議の冒頭で、カネミ倉庫の担当者の発言から「加藤社長の体調
の実態」「加藤社長の後継者」について明確な報告がなかったと理解しました。
三者協議終了後に、長年加藤社長を補佐している三浦氏に尋ねたところ、
「加藤社長の体調は安定せず、出社もままならない」という答えでした。
そしてカネミ倉庫が長崎県五島市から請求されている長年の医療費、約 25 億円
を支払うことは難しい、と思うと話していました。
さらに他の自治体が立て替えしている現実を直視していただきたいと思います。
Q 繰り返しお尋ねします。
カネミ倉庫が倒産、自主解散した場合を想定して、カネミ油症被害者の救済の
ため、国の今後の方針をお示しください。
(回答)
前回から回答に変更はありません。
② カネミ油症事件が初めて報道されたのは、昭和 43 年(1968 年)10 月 10 日で
す。今年 2026 年は、事件報道から 58 年目を迎えます。すでにご承知の通り、
カネミ油を摂取した母親(父親の精子も原因)から胎児にダイオキシン類が移行
することは明白となり、血液、胎脂を通じ 40~50%に及ぶと研究結果が出てお
り、現実に子や孫に「カネミ油症の健康被害」症状が出ています。
しかしながら国と全国油症治療研究班が喧伝する法的根拠のない”認定基準
“(血中濃度 50 ピコグラム以上)により、カネミ油症被害者として認められておら
ず、その数は数万人にのぼると推測ができます。
私たちは毎年行われる「カネミ油症被害者検診」に大勢の被害者の方々がご参加
いただく道を開きたいと考えております。
Q 厚生労働省においては、「カネミ油症被害者検診」者の拡大に向けて、
従来に増して「国民的告知活動」を展開していただきたいとお願いいたします。
そのお考えと具体的な実施方法をお示しいただけますでしょうか?
(回答)
カネミ油症に係る検診の実施については、毎年度
・ 全国の検診日程について厚生労働省 HP に公開するとともに
・ 認定患者に郵送する健康実態調査票と併せて検診に関する案内を同封
しており、検診実施の周知に努めております。

今回の回答は、2026 年 3 月 10 日(火)までにお送りいただきたいと思います。
2026 年 2 月 13 日
カネミ油症被害者救済プロジェクト
共同代表 稲塚秀孝
藤原寿和