~ドロドロとした”空気”がそこにある 博多編~
1970年前後、私が入った大学は”学生会館”がロックアウトされて
いて、ほぼ授業は行われなかった。コロシアムのように、四方を
教室に囲まれた中庭では、各党派(セクト)の集会がせめぎあって
いた記憶がある。
そして、東映やくざ映画ばかり見ていて、気づいたことがあった。
「網走番外地」(北海道)では、殺人はライフルや拳銃が使われ、
北部九州(遠賀川)が舞台で繰り広げられる“抗争”では、主に
”ドス”が使われるのには意味があると感じていました。
それは、人が人を殺める時の、怨念と愛情の深さを表現するフォルム、
ではないかと、そんな”夢想”を抱きながら、新宿のオールナイトの
劇場から出て、ムッとするような朝の熱気を感じたものでした。
連日ニュースに登場する福岡県議会議長・副議長の金銭の授受と、
議会向け質問を県職員が別会派に”廻していた”事実は、明らかに
1970年代を彷彿とする世界が残っていることの”証左”かもしれない。
その福岡県議会棟を訪ねたのは、6月18日(木)で、一人だけの
会派を担う女性議員に面談するためでした。
エレベーターを降りた3階には各会派の控室が並んでいて、
その廊下に大勢の県職員(らしき)が並び、長老議員
(おそらく自民党会派)に大仰に挨拶し、あたかも”媚を売る女給”
(1970年代風の表現)の所作のような異様な光景でした。
昨年の県議会で、議員が福岡県内のカネミ油症被害者(認定)の情報と
県の対応について、質問された経緯を聞くことができた。
質問のキッカケは「カネミ油症被害者福岡地区の会」に知人がいた
ことで、情報を得ることができたという。
ただ”一人会派”なので、質問時間は少なく、毎回”3ネタ”程度しか
取り上げられないと聞いたので、秋以降の議会に向けて、
当プロジェクトから情報提供させていただきたいと、お話しました。
国会も地方議会も同じで、”数と権力の壁”をどのようにして突破
できるかが“カギ”なのだと思うので、国会ー県議会―市議会の
言わば”縦の流れ”と党派を横断する”横の流れ”をどのように
作ってゆくかの方策を、いま練りはじめているところです。
カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝