すべてのカネミ油症被害者救済へ(157)6月20日

~第30回油症対策委員会を傍聴して~

西から大雨です。
6月19日(金)14時から、第30回油症対策委員会が博多駅内で
開かれました。

「第30回油症対策委員会」(6月19日・博多)

報告するのは九州大学皮膚科教授、中原剛士さん。中原さんは
九州大学ダイオキシン研究センター長及びカネミ油症治療研究班長
でもあります。

休憩を挟んで、約3時間では、この半年から1年のカネミ油症治療研究
の成果が報告されます。
カネミ油症事件が行ったのは1968年ですから、今年58年が経過して
います。私たち報道の立場は、部屋の後方に位置し、傍聴するのみ、
その場で質問はできないというルールなのです。
次々と14の”研究成果”が中原班長から語られ、被害者
(カネミ油症認定患者)の方からの数々の質問に答えるのを、
ただただ見ているだけでした。

淡々と、議論が広がることも、深まることなく、終了しました。
かつては(4~5年前)、カネミ油症被害者の方が、ご自分の家族や
友人たちが苦しむ様子を滔々とお話し、お聞きする時間がありましたが、
その方々はもうこの場に来てはいません。残念です。

会の途中、私は大江健三郎さんの小説の一節を思い出していました。
「本当のことを言おうか?」それは、建前と嘘で塗り固められた
この社会・世界にアンチし、抵抗し、闘う若者たちが発する”言葉”でした。
「万延元年のフットボール」(1967年)で主人公の鷹四が叫びます。
私が読んだ同時代、高校2年の時、新刊を買い求めて読んだ記憶が
あります。“鮮烈”な言葉でした。

今日は「三者協議」がまた豪雨の博多で行われます。
また「本当のことを言おうか?」を想起するのでしょうか?

カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

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