~「カネミ油症勉強会」で得たこと~
昨日、「カネミ油症勉強会」にオンラインで参加させていただきました。事務局から「へその緒プロジェクト」について現状報告を聞きたい、という趣旨でしたので、こちらから映画のダイジェスト版(35分)を観ていただいた後に、20分ほどお話しました。
「へその緒プロジェクト」は、映画取材で岩村定子さん(カネミ油症被害者、長崎県五島市奈留在住)にお聞きした、「カネミ油を食べて、10年以内に生まれた3人のお子さんのへその緒を調査してほしい、という強い思いと次の宮田秀明摂南大学名誉教授の「へその緒に残るダイオキシン類数値を調べることに意味がある」のアドバイスがキッカケとなり、昨年1月12日福岡市役所で開かれた「記者懇談会」から始まりました。
映画完成は昨年8月、その頃民間の検査会社にへその緒の調査を託し、10月22日にその検査結果が届きました。岩村定子さんから高濃度のダイオキシン類が、3人のお子さんに移行していることが明らかになりました。
その後、それぞれ「カネミ油症」に関わって来られた方々から感想や意見が出されました。あれもこれも映画に盛り込んでほしかったという意見には、「映画は万能ではない」と応えました。何を伝えたいかという”構成“に基づいて製作しているからです。
研究者の方々は、それぞれに専門分野と個人の研究テーマをお持ちですから、自分の”考え“第一なのですが、そこは相いれないなと感じました。ご自分がやりたいことを進める“行動力”を持てばと、言いたかったのですが、それは”寸止め“いたしました。
次回作「幻のかくめい」は、九州北部の筑豊の物語です。1960年の「大正行動隊テーゼ」では、
◆やりたいものがやる、やりたくないものはやらなくていい
◆やりたくないものが、やりたいものを批判するのは自由
◆ただし、やりたくないものが、やりたいものの邪魔はしない
というのが原則です。ですから、もっともっとご自分のやりたいことを、“アグレッシブ“に世間に、表に出していただきたいと思います。多方向からのアプローチを、スピード感を持ってやらなければ、すべてのカネミ油症被害者救済は、実現しないと思います。
映画監督 稲塚秀孝