~今日、厚労省生活・健康局から・・~
1月20日までに回答を求めた厚労省生活・健康局へ送った「要請書」に対し、思いがけず”回答“が届いた。いま、この”回答“に対する”反論”を作成中である。
実に”杓子定規“な内容で、見事なほどだ。きちんとした”反論”にしなくてはならないので、一両日吟味を施したい。熟成させたい、”信州みそ”のように。分かり次第、皆さんに伝えたいと思います。
映画監督 稲塚秀孝
すべてのカネミ油症被害者救済へ⑨
~小倉昭和館上映の2日間~
1月18日・19日、福岡県北九州市小倉昭和館で「母と子の絆~カネミ油症の真実」上映会を行いました。80名を越える方々にご覧いただきました。
カネミ油症事件(1968年)から57年。今も油症被害に苦しみ、子や孫の次世代にも症状が現れていて解決していないことを痛感する2日間でした。見終わってお帰りなる来場者の方々のお顔を拝見すると、明るさとか暗さではなく、”歴史と事実“をそれぞれかみしめていらっしゃる、のだと感じました。
私も座席で2日間見ました。日によって、感じ方が違いました。これは不思議な体験でもあります。上映後のトークに、カネミ油症被害者全国連絡会 三苫哲也事務局長を迎えました。三苫さんは、カネミ油症被害者が置かれた現状を丁寧に、ユーモアを交えて話してくれました。
25日からナゴヤキネマ・ノイで上映が行われます。
映画監督 稲塚秀孝
すべてのカネミ油症被害者救済へ⑧
~”聖地“小倉昭和館”で上映へ
今日18日と明日19日、福岡県北九州市小倉の老舗映画館小倉昭和館で「特別上映」が行われます。劇場の館長にとって、今回の上映は“大英断”だったのではないかと推察し、心より感謝しています。というのも、小倉駅と西小倉駅の北、海側に「カネミ倉庫」が現存しています。1968年カネミ油症事件を引き起こした「カネミライスオイル」は、カネミ倉庫が製造しており、この街にはたくさんのカネミ油症被害者がいるからです。
今日は上映後に、カネミ油症裁判(原告=被害者、)被告=カネミ倉庫、加藤三之輔カネミ倉庫社長、鐘渕化学工業(カネカ・鐘化、カネミ油症の原因となったPCB製造企業)、国、北九州市の裁判に関わった高木健康弁護士にお話を伺いました。
高木氏は、この事件が”化学物質“が原因だったこと、被害者の方々への補償をいかに確保したのかについて、お話しされました。また、今も毎年6月、「公害総行動デー」に参加していることで、被害者の方々とつながりを持っていると強調されました。
今年2025年は“昭和100年”の節目の年。昭和43年に起こった「カネミ油症事件」から57年目となります。いま、今から何ができるのか?「へその緒検査」で見えてきた内容をいかにして、国を動かすことに活かせるのか?ここ”聖地“小倉の地で見据えたいと思います。
映画監督 稲塚秀孝
すべてのカネミ油症被害者救済へ⑦
~カネミ油症裁判・公判記録を読む~
1月15日から北九州市小倉で、カネミ油症裁判(昭和50年代)の公判記録を3日間に渡って読みました。原告となるカネミ油症被害者の強い思いを感じます。そして”やるせない思い“も。
なぜ「カネミ油症事件」が起こったのか?鐘渕化学工業が製造したPCBは、米ぬか油の脱臭のために使われていましたが、それは妥当だったのだろうか?
ライスオイルという、食品製造の現場で、毒性の化学物質のPCBを使用することに、国は”不作為”ではなかったのか?など。
57年前に起こった「カネミ油症事件」ですが、今も被害に苦しむ皆さんの救済に向けて、今だからこそ“わかる”ことを今後とも示していきたいと思います。
映画監督 稲塚秀孝


新聞報道(1/18)
・西日本新聞(1/18)・朝日新聞(1/18)


すべてのカネミ油症被害者救済へ⑥
~カネミ油症裁判の”現実“を読む~
一昨日(15日)からカネミ油症事件の公判記録の一部を読み進めています。福岡地方裁判所、高等裁判所(小倉支部を含む)の判決、訴状、準備書面など22冊が対象です。
準備書面は、原告(カネミ油症被害者)、被告(カネミ倉庫、鐘渕化学工業、国)が、それぞれ自分たちの主張を展開していて、そこまで言うか?とか、何を根拠にしているのか?等、思いがけない主張が見受けられます。特にカネミ油症事件の原因がピンホール説(PCBが脱臭缶のパイプを腐食させた=鐘化に不利)なのか工作ミス説(カネミ倉庫の作業ミスによりパイプに破損)なのか?に注目です。
次に気にかかるのは、1987年3月最高裁で”和解”が成立した経緯についてで、それは改めて調査できたらと思います。いずれにしても「カネミ油症事件」発生から57年が経過しました。こうして過去を検証すると共に、被害者救済のために、何をして行くべきなのか?今更ながら、この事件の”底深さ”を感ぜずにはいられません。
そして、明日18日と19日は、ここ小倉昭和館で「母と子に絆~カネミ油症の真実」の上映が行われます。加害企業と被害者が住むこの街で、映画上映が実現した”意味“を考え、ご覧いただいた方々の声を聴きたいと思います。
映画監督 稲塚秀孝
すべてのカネミ油症被害者救済へ⑤
~国会上映会の準備のとき~
1月28日(火)午後5時から参議院議員会館講堂で「母と子の絆~カネミ油症の真実」上映と対話集会(記者懇談会)を行います。今から2か月前、かねてから連絡を取り合っていた参議院議員の方を訪ね、「国会上映会」開催の協力をお願いしたところ、間髪入れずに「やりましょう」と応えてくれました。その方は以前民間放送で報道の仕事をしていており、立教大学で「二重被爆」の上映会を開かれた際、トークゲストとして来ていただきました。今から15年位前のことです。そして・・・・
10日(金)午後、厚生労働省記者室を訪ね、国会上映会の案内とチラシを20社のボックスに”投げ込み”しました。100均で新しいクリアファイルを購入し、資料を挟み込みました。通りすぎる各社の記者の方々に「こんにちは」と声をかけますが、返事はありません。私は”業者か!“と思いましたが、気を取り直して、目的は”投げ込み”ですから・・。
そこに公共放送局の記者がやってきて、ボックスからクリアファイルを取りましたので、“ありがとう・・”と声をかけようとしたところ、その記者は「国会上映会」の案内をゴミ箱に捨てたのです。しかも真新しいクリアファイルは手に持ったまま、ご自分のブースに戻りました。私はゴミ箱から、資料を拾い上げ、部屋を出ました。報道の一隅にいる私にとって、”心痛む、悲しい場面”でした。
映画監督 稲塚秀孝
すべてのカネミ油症被害者救済へ④
~新たな”模索“に向かいます~(1/11)
年明けからさまざまな動きが稼働しています。昨日は、全国障害者問題研究会「ねがい」編集部の取材を受けました。2017年「奇跡の子どもたち」の上映をキッカケに、同研究会の中心メンバーの方々と交流が生まれました。AADC欠損症(生まれながらドーパミンやセロトニンを持たない)は”希少難病”と呼ばれ、全国で3人のお子さん(当時)を2007年から10年間取材し、”遺伝子治療“で改善するまでを記録しました。
映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」の完成・上映活動に続き、昨年秋「へその緒プロジェクト」として検査結果の公表しました。さらに、その先へ・・何ができるのだろうか?年末・年始にかけて考えてきました。
「奇跡の子どもたち」取材の経験から、カネミ油症被害者を難病申請できないか?と考えています。現在国の〝指定難病“は341。因みにAADC欠損症はわずかな患者数ですが、323番目に登録されています。「芳香族L-アミノ酸脱炭素酵素欠損症」という名称です。指定難病を受けると、医療費の軽減と共に、治療の促進(創薬開発など)など、新たな動きが起こせるかもしれません。続報をお待ちください。
映画監督 稲塚秀孝
新聞報道(西日本新聞)(1/10)
「すべてのカネミ油症被害者救済へ」③
~当面の目標を示します~ (1/3) NEW!
2025年が始まりました。みなさま、今年は“動き出す年”にしたいと思います。すべてのカネミ油症被害者救済へ、一体何をして行くべきか?考えたいと思います。
年末に「カネミ油症事件」に関わって来られた方々にメッセージを送りました。
1.「へその緒検査」(昨年10月末)の結果を踏まえて、国(厚生労働省)が積極的に「へその緒検査」実施を求めます。 研究者の方は、「100例が欲しい」とおしゃっています。民間で検査すると、1件20万×100例=2000万がかかります。ぜひ国で実施してください。
2.カネミ油症被害者の”発掘“をしましょう。
現在毎年各地で行っている「検診」体制を改め、1968年当時、ダイオキシン類が混入した被害者から産まれた、お子さん、お孫さんで、カネミ油症の症状がある方々は名乗り出ていただき、皆さんをカネミ油症被害者として、医学的措置と補償を行いましょう。
そのためには、「認定制度」を廃止し、検診を受けられない人には、全国の保健所で申請ができる仕組みを生かしましょう。医師の皆さんには“診断書”を書いてください。
たったこの2点で、カネミ油症被害者の救済の道が開かれます。
そして、私たち「母と子の絆~カネミ油症の真実」製作委員会と「へその緒プロジェクト」では、全国で上映会活動を続け、高校・大学などで映画のダイジェスト版(35分)を駆使して、広く、深く知ってもらうようにいたします。今年も引き続き、皆様からのご支援、ご協力をお願いいたします。
映画監督 稲塚秀孝