すべてのカネミ油症被害者救済へ(105)

 ~2026年に前を向くこと~

 本日「臨時国会」が終了しました。この臨時国会で、カネミ油症被害者救済へ向けた”国会対応”(国会での質問、追及)などを準備して来ましたが、実現しませんでした。残念でたまりませんが、国会議員の皆さんの発意とご協力がなければできないことですので、次の機会=年明け1月からの通常国会に賭けたいと思います。年末・年始は議員の方々への働きかけと共に、質問に向けた準備を粛々と進めます。

 そして、ここにきて、質問に立つ議員の方が現れました。また更なる「カネミ油症被害者」の発掘、記録作業を今後長崎県五島市と連携をしてまいりたいと思います。

 来たる年は、カネミ油症事件から58年目。早く実効を上げる瞬発力と体制構築が取り掛かる端緒だ
と考えています。今後とも皆様のご協力・ご支援をお待ちしています。

                      カネミ油症被害者救済プロジェクト   稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(104)

 ~厚生労働省への「要請書」提出、1年が経過~

 12月6日(土)五島市上映会から始まり、福岡→小倉→福岡→長崎と移動し、これから長崎→神戸→
羽田で、一旦帰京します。そして昨年12月20日に厚生労働省に1回目の「要請書」を提出してから、およそ1年が経過し、昨日7回目の「要請書」を送りました。担当者は3回変わり、回答はまともなものではない”徒労な状態”が続いています。

 しかしながら、前へ進んだことも多々あります。
◆「母と子の絆~カネミ油症の真実」の一部の内容が「不適切な 映像使用」と指摘されたこと。その内容は、「厚労省と九州大学の 関係」について糺したことで、ズバリ、相手の胸元に”刺さった”こと
 の”証左”となりました。
◆長崎県五島市や福岡県北九州市への情報開示請求により、 カネミ倉庫が長年、カネミ油症被害者の医療費の未払いが発覚した ことで、間もなく長崎県からも”開示”が見込まれる段階となりました。 来たる2026年に”勝負を賭ける”ことができるかも、と言えます。
◆来年1月から始まる「通常国会」では、”カネミ油症事件の闇”を暴く 攻勢が掛けられる見通しも感じています。

 ぜひ今後とも皆さんのご支援をお願いいたします。では厚生労働省への7回目の「要請書」をご覧ください。
                       カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(103)

 ~厚生労働省へ、7回目の「要請書」を提出しました~
 本日厚生労働省健康・生活局の担当者へ、7回目の「申請書」を提出しました。回答期限は2026年1月15日と指定いたしました。もう「ご飯論法」ではない、真摯な回答を求めたいと思います。

 これまでの回答に頻繁に表れた表現、それは
◆・・・と承知している
◆・・・と認識している  等、”かったるい”官僚言語”です。
丁寧なようで、”中身のない”表現を見ると、もう一度小学校から国語の勉強をしてきてはいかがか、と思いました

 11月7日の「高市総理発言」が、官僚が作成した(過去に倣い)答弁資料を、高市総理が勝手に逸脱したことが明白になりました。ならば、現状とこれから国民が被る”経済的・文化的”損失に対し、損害賠償の負担は揺るぎないことと思います。土台、政治家同士の質疑応答で、質問者(この時は立憲・岡田議員)の誘導に乗ったから、などと脆弱な解答では済まされません。SNSで”高市擁護”の皆さん、名前を明かさないで、無責任な発言はいい加減、やめたらどうですか?あなた方の行動は、”犯罪的”と言えますから。

 さて各メディア記者の皆さんに「申請書」(7回目)を送りました。記者の皆さんの”奮起”を期待しようと思います。
                       カネミ油症被害者救済プロジェクト   稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(102)

 ~「五島からはじめよう!2~

 12月6日五島上映会の際に注目すべき点がありました。
◆地元中学校の校長先生が映画をご覧になり、生徒に伝えたい
◆過去20年間、カネミ油症に関する新聞記事をファイル10冊に収集している方が来場された
◆出口太(いでぐち ふとし)五島市長は、2012年「カネミ油症 に関する法律」制定時期に、読売新聞記者として厚生労働省の 担当だったこと、つまりカネミ油症被害者が多い、五島市の市長として、”心強い”という背景がある

 今後来年1月23日(金)「油症対策委員会」、24日(土)「三者協議」が行われるが、過去2年、4回不参加(体調不良が理由)しているカネミ倉庫 加藤大明社長が出席できるか?が注目していいと思います。引き続き、次回の通常国会(来年1月半ば以降)に力を尽くしたいと考えてゆきます。

                       カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(101)

~「五島からはじめよう」は本当にできる!~

 今日12月6日(土)五島市で「母と子の絆~カネミ油症の真実」上映会を行い、2回で50名を越える方々が観ることができた。その中には、中学二年生の女子生徒も、一人で観に来たのだ。上映後「五島の歴史を学ぶことができて、今日ここにきてとても良かったと思います」と話してくれました。ささやかながら、”うれしい”ですね。

 今回の上映会の後援は、五島市、五島市教育委員会、カネミ油症被害五島市の会、長崎新聞にいただきました。朝10時の上映前には、出口(いでぐち)太五島市長の挨拶をいただきました。注目は11月に、カネミ倉庫、加藤大明社長に会いに行かれた”行動力”です。過去60年近く、カネミ倉庫が負担すべき医療費(カネミ油症被害者の7割近く)を五島市は、何と24億円余り立て替えているのです。体調不良を名目に、2024年から4回の「三者協議」を欠席している加藤社長も、会わざるを得ない状況に追い込んだのです。自治体の長として素晴らしい、と思います。

 今日は出口市長を始め、副市長、教育長も来場されて、映画をご覧になりました。ここから始まると思います。2026年、1月からの通常国会に向けて、始動したいと思います。

【備考)左の記事(長崎新聞)は転載の許諾を得ています。

                       カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝
声明:「カネミ油症 五島からはじめよう

すべてのカネミ油症被害者救済へ(100)

 ~「五島からはじめよう」~

 博多港から「太古丸」がまもなく出港する時間です。日付が変わると、12月6日(土)に「母と子の絆~カネミ油症の真実」五島上映会が行われます。

 島ぐるみに配布された「カネミ油」がもたらした被害、島を離れた人が全国に散り、被害は拡大していった。そして島の中で、「カネミ油症」であるか否かを巡り、葛藤と確執が生まれることにもなったのだという。

 1968年10月に”奇病”として報道された以降も、”毒の油”は回収されることがなかった、と聞いたのである。家族で、近所ぐるみで、集落で分け合って食べた”毒の油”の記憶は消えることはない。今も被害は世代間で広がっているのだ。

 「五島からはじめよう」と、カネミ油症被害者救済プロジェクトの新たな活動を始めるキッカケ、端緒に今日の上映会から動き出したいと考えている。

                       カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(99)

 ~”反転攻勢”の展開へ~

 前回”政治家の矜持”について、この欄で伝えましたが、ほぼ”高市発言”(11月7日)から1か月が経過して、日中に軋轢状況の報道は毎日あり、多くの国民が”実害”を受けているにも関わらず、国会での議論は勝手ながら進む気配がない。

 勿論高市首相は、”自分の独断発言から、国民の皆さんにご迷惑をかけた”お詫びをしていない。何と”寛容な国民なのか?”と思わざるを得ない。今月中には、倒産する企業や商店が出てくることになるかも知れない。銀行が”緊急融資”をするかどうか?国による”隠れ支援”が行われるのか?興味深いところだ。
 
 SNS配信者も、心なしかおとなしくなった。目を見張るような提案も見受けられない。ただ、相手(中国が悪い)だけで、そもそも今回の事態を招いた自国を代表する政治家の分析と”結果責任”に触れることはないのは、異様といえる。

 ここ1週間で目立つのは、①11月7日発言に触れようとしていないこと。②経済対策等への対応に”チェンジ”していること、の2点である。しかしながら、目いっぱい、②に取り組んでいても、限界は見えて来る。やるだけやってもらって、経済状況も苦しくなるのを待って、”反転攻勢”を行う戦略と作戦を考えたいと思う。

 4日後(12月6日)、「母と子の絆~カネミ油症の真実」五島上映会を長崎県五島市福江で開催し、その場で新たに「五島からはじめよう」(仮題)のアピールを発表することを計画中です。その内容は、年内に全国会議員に配布できるよう準備したいと考えている。ぜひ皆さんの、更なるご支援、ご協力をいただきたいと思います。

                       カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(98)

 ~政治家の“矜持”とは何か?~

 かつて詩人、谷川雁氏は「原点は存在する」と表現し、恵庭事件の被告野崎健美氏は「原点から考える」と話してくださった。では政治家の”原点”は何か?それは国民の負託を受け、安心・安全を保つことに身を粉にして働くことではないかと考える。そこが政治家の原点”であり、政治家の”矜持”に違いない。

 ”存立危機事態”という、”妄想”、”空想”を持ち出した元首相の後継者を自認する現総理大臣の存在は、大きな混乱を生み出している。自らの発言によってこの国の経済を揺るがし、民間人を苦しめていることに対し、何の”謝罪”もないことに驚嘆する。

 まず、負託を受け、”結果責任”を問われる政治家として、日本で暮らすすべての人々に”謝罪”することが、”原点”だと思う。事件発生から57年が経過した「カネミ油症事件」は毒の油を摂取した親から生まれた子や孫に甚大な被害症状が出ていることに、救済に手を打たないばかりか放置し、責任を放棄している国に対して、何としても”鉄槌”を下さなければいけない。

 12月6日「カネミ油症事件」の原点となる長崎県五島市で行う「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会。地元五島市の出口太市長も駆けつけてくださる中、その会場で公表するアピール「五島からはじめよう」の準備を進めています。ぜひ全国の皆さんに伝えられるように力を尽くしたい。

                  カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝

すべてのカネミ油症被害者救済へ(97)

 ~”反転“の好機到来かも知れない~

 ”高市発言”の行方が混沌とし始めている。米中の代表者が”電話会談”したことが報じられたことが大きな”キッカケ”になりそうなのだ。11月7日以降、yahooにおける”SNS”の動向を苦々しく見ていたが、威勢のいい”勢い”がしぼみ始めている。当初は、「そんなに威勢が良ければ、今すぐ自衛隊に入隊し、”国防に従事”したらいいのに」と思ったものだが、一向にその動きは見られない。以前もこの欄で触れたのだが、”SNS”の無署名者は、実行力のない人たちなのだと思う。ここ数週間の動向を注視したいと思う。

 こうした”世間の流れ”を読み解くと、カネミ油症被害者救済にも当てはまるように思えてくる。「カネミ油症被害者救済プロジェクト」は、”流れ”を引き寄せ、掴み取らないといけない。

 12月6日五島上映会がとても”重要”で、近々公開するアピール「五島からはじめよう!」の呼びかけに注力しようと考えています。「母と子の絆~カネミ油症の真実」(2024)の取材で出会った故 岩村定子さんとの”約束”は、1973年に重篤な症状で生まれた長男 満広さんが”カネミ油症”であったことを明らかにすることなので、どうしても果たさなくてはいけない、と思っています。

                       カネミ油症被害者救済プロジェクト  稲塚秀孝