「カネミ油症」上映通信⑦

~いよいよ上映開始~
 8月13日に「母と子の絆~カネミ油症の真実」が
完成してから3週間。
いよいよ全国上映が始まります。

 最初は、カネミ油症被害者が多い、長崎県五島市
から。今日は福岡へ向かい、夜中のフェリーで五島市奈留島に入ります。
長年被害に苦しみ、悩んできた方々が、どのように見ていただけるのか?
期待と不安が溢れています。

 なぜ今、56年前に起きたカネミ油症事件を取り
上げたのか?何を伝え、訴えたいのか?
まず、ご覧いただきたいと思います。

  映画監督  稲塚秀孝

カネミ油症 映画プレスリリース

◆キャッチ・フレーズ
 カネミ油症被害者を見捨てた国、その罪を問う

◆カネミ油症事件とは
  カネミ油症事件とは、1968年(昭和43年)に西日本一帯で起きた食中毒事件で、
 カネミ倉庫(福岡県北九州市小倉)製造の「カネミライスオイル」(米ぬか油)が
 原因だった。
  カネミ油症事件が公になったのは、1968年10月10日の朝日新聞(西部本社版)
 に、「正体不明の奇病」「からだの中に吹出物」「米ぬか油が原因?」との文字が
 躍った。きっかけは、10月4日に福岡県大牟田保健所に、市民がカネミ倉庫製
 らライスオイルを持ち込み、食中毒ではないかと訴えたのです。
  5年後、原因物質はダイオキシン類PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)と明らかに
 なったのです。

 ◆なぜ今カネミ油症事件なのか?
   カネミ油症事件から56年経過し、国民の多くは“もう終わった事件”と認識している
  かもしれません。しかし今に至るも何も解決していないのです。

 1.カネミ油による「食中毒事件」にも関わらず、食中毒と扱われていません。
  国(厚生労働省)は、それ以前に起きた”水俣病事件”に倣い、国と自治体が保健所を通して
  被害者と向き合うべき食中毒 事件とせず、責任処理を一民間企業「カネミ倉庫」に丸投げ
  したのです。
 2. 国(厚生労働省)は、九州大学油症治療班には、”診断基準”なるものを作成させ、被害者を
  ”認定””未認定“に分断したのです。
 3.本来ダイオキシン類のカネミ油を食べた人々とその男女から生まれたお子さんに被害の
  症状があれば、全員被害者として適切な治療を受け、補償されるべきなのです。しかし
  今は”認定基準“なるもの で、阻んでいるのです。
 4.「へその緒検査」を実施しています。
  母親からへその緒を通じて、お子さん(胎児)に、ダイオキシン類の毒性物質が移行する
 ことは今で 医師、研究者によっています。
  しかし、国と九州大学は頑なに、認めようとも、研究推進しようともしていません。真実が
 明らかになることを恐れているのです。
  そこでこの映画では、カネミ油を食べて10年以内に3人のお子さんを産んだ
  長崎県のカネミ油症被害者のへその緒を民間施設で検査しています。
  結果が判明次第、広く皆さんに情報公開いたします。

  「食の安心、安全」は、日本国民すべて共通の願いです。この映画をご覧いただいて、二度と
  「カネミ油症事件」の悲劇を起こさないように考えてみませんか?

    「母と子の絆~カネミ油症の真実」監督  稲塚秀孝

 ★プレリリース pdf版

「カネミ油症」上映通信⑥

~9月、台風とも闘う!~
 今日、9月3日段階で、南の海上では次々に「台風の卵」
が生まれているらしい。
9月8日長崎県五島市奈留、9日五島市福江上映会が無事
行えるのか?やきもきしています。
 10日は福岡試写会。今日西日本新聞に告知していただいた
ので、電話での問い合わせが10人ほど。
明日以降も連絡を待ちたいと思います。

 劇場公開のトップは、元町映画館(神戸)で、三ノ宮から
西に一駅の元町で下車。アーケードを徒歩5分で到着。
10月12日(土)から18日まで1週間の上映の中で、
12日と13日に上映後の舞台挨拶20分をいただけることに
なりました。
元町映画館では、知人やなじみの方も多いので、お話が
楽しみです。
 いよいよ全国公開の”季節“となりました。
これから”勝負“となる秋、そして年末を迎えます。
   映画監督  稲塚秀孝

9/3西日本新聞me(webサイト)試写会紹介記事

カネミ油症のドキュメンタリー映画完成 10日、西南大で無料試写会


映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」のチラシ「カネミ倉庫」が当時販売していた「ライスオイル(米ぬか油)」が入っているとされる瓶(左)と、映画に出演した認定患者と子どもをつないだへその緒(右)(写真の一部を加工しています)

 1968年に西日本一帯で被害が発覚した食品公害「カネミ油症」の新作ドキュメンタリー映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」の試写会が10日午後1時半から、福岡市早良区の西南学院大西南コミュニティーセンターで開かれる。稲塚秀孝監督は「本来は食中毒として広く救済されるべき問題が、認定、未認定という枠組みに矮小(わいしょう)化された根本的な問題も問い直したかった。ぜひ足を運んでほしい」と話している。

 カネミ油症は米ぬか油(ライスオイル)にダイオキシン類が混入し、健康被害が出た事件。福岡、長崎両県を中心に油が流通し、発覚当初は約1万4千人が頭痛や手足の痛みを訴えたが、認定患者は2023年度末で2377人(死者を含む)にとどまる。

 稲塚氏は06年に手がけた記録映画「二重被爆」を長崎市で上映した際、認定患者と出会った。直後から関係者を取材し、本格的に映画化に取り組んだのは20年秋。20人を超える被害者に会う中で、2世の未認定問題を主題に据えた。

 先天性疾患「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」などの症状がある長男を生後4カ月で亡くした長崎県の認定患者の女性が、子どもへの被害が認められず、自責の念にさいなまれてきた苦悩を描いた。母親が摂取したダイオキシン類が胎児にどう影響したのか、専門家の証言を集めることにも力を注いだ。

 10日の試写会は入場無料で定員200人。86分の映画上映後、稲塚氏や油症被害者らのトークもある。その後は、全国で上映予定。問い合わせは、稲塚氏=090(3433)6644。

                            (記事転載の承諾を得ています)

「カネミ油症」上映通信⑤

~全国制覇への道筋~
 昨日大雨の中、靴の中がグジュグジュに濡れながら新宿マイスペース甲州街道口店に向かいました。喫茶ルノアールの会議室です。
 そこで共同プロデュースの藤原さんと合流し、9月8日の五島市奈留上映会に向けて、DVDプレーヤーエプソンのプロジェクターを繋いで、上映テストを行いした。テスト結果はOKです。会場のプロジェクターが故障していると聞き、急遽対応します。
 上映会では、毎回こうした上映設備の確認が不可欠です。これまで機材不備のために上映会中止に追い込まれたことが多々ありましたから。プロジェクターは「エプソン」を信頼しています。
 そして全国の劇場と上映会のアプローチについて、詳細な打合せを行いました。私の担当は、映画製作13作目の経験を生かして、全国の劇場(ミニシアター)への交渉です。私は3つのステージに分かれます。
1.これまでほぼ、毎回上映していただいた劇場
2.これまで数本上映していただいたり、ここ5年間は上映の機会がなかった劇場
3.これまで一度も上映機会がなかった劇場
1.→2→3の順番で交渉するのは間違いありません。とにかく年内の上映を目指します。
             映画監督 稲塚秀孝

「カネミ油症」上映通信④

 ~関西エリアでの上映が決まりました~
 台風10号が日本列島縦断中です。
「母と子の絆~カネミ油症の真実」取材で通った長崎県、福岡県を直撃中です。
みなさんの無事を願っています。
 大阪での上映が11月2日(土)から、シネ・ヌーヴォ(大阪・九条)で決まりました。
これでJRのキャッチのように神戸・大阪・京都の“三都物語”が成立しました。
この関西エリアを核にして、長崎、福岡、名古屋、東京そして私の地元北海道へと
広げていきたいと思います。そして上映が決定したエリアのメディアへの告知活動を
万全に行っていきたいと思います。
 また上映初日の”舞台挨拶”を欠かさず行えるように日程調整して参ります。 
         映画監督  稲塚秀孝

「カネミ油症」上映通信③

 ~全国制覇へ始動!~
 昨日全国劇場上映2館目が決まりました。
11月8日(金)から京都シネマで上映開始します。
今日公式ポスター(B2)とチラシ(B5)を入稿しました。
手元に届くのは9月6日。これで7日から九州・関西に
持参できることになりました。
◆9月8日長崎県五島市奈留上映会
◆9月9日長崎県五島市福江上映会
 ここ五島市の奈留島と玉之浦は「カネミ油」が船で運ばれ、
地域の人々が一斗缶から、量り売りで食卓に運ばれたの
です。
 56年経った今、地元の方々がこの映画をどのように観て
いただけるのか?ワクワクとドキドキでもあります。
 そして早々と劇場上映用のDCPが届きました。
明日劇場へ送ります。今後このDCP(※)2本が全国を渡って
行くことを夢見ています。
 上映用DVDも整いました。
さあ、皆さんぜひ上映会の申し込みをお寄せください。
問合せは、稲塚(090-3433-6644)までお願いします。
   映画監督  稲塚秀孝
(※)DCP
デジタルシネマパッケージの略。デジタルシネマで映画を
上映する際の標準的な配信形式。
DCPは高価なデジタルプロジェクターで再生される。

「カネミ油症」上映通信②

 ~東京上映会追加決定!~
 全国各地での上映開催に向けて、動き出しています。
当初ガイドブックを製作し、上映時に販売する上映時に
販売する計画でしたが、16ページのパンフレットに
まとめることになりました。今秋から制作に取り掛かります。
 また9月20日(金)の東京先行上映会に続き、
10月14日(月・祝)文京区民センター3C会議室
(定員50名)で追加上映会を行います。
 9月20日の会場でご案内すると共に、レイバーネット
カレンダーでもご案内させていただきます。
なお公式ポスター(B2)とチラシ(B5両面)は9月6日
に手元に届きますので、ぜひご注文願います。
  映画監督   稲塚秀孝

「カネミ油症」上映通信① 

 ~これからが”本番”だ~
 8月13日未明に「母と子の絆~カネミ油症の真実」が完成しつつ、見直しの末に、
数か所の手直しを行いました。そして各劇場、上映会希望者、メディア向けのDVD
(サンプル版)と上映用のDVDの作成に取り掛かっています。
 「オーサリング」という工程を経て、検証版DVDに本日OKを出したので、24日
(土)にはDVDが届きます。一方全国の劇場30館超に「上映依頼」の連絡を取りました。
 真っ先に上映日を示してくれたのは、元町映画館(神戸)で、10月12日(土)から
に決まりました。完成がおよそ2カ月遅れましたが、カネミ油症事件が発覚した
1968年10月10日朝日新聞夕刊(福岡版)に倣い、”こだわった“のが10月12日
でした。通常映画館が新たなプログラム開始するのは、土曜日(最近は金曜日もあり)
ですから・・・。
 次の段階は各劇場にDVDを送り、その1週間後から本格的な上映交渉が始まります。
これからの2週間は、気の抜けない日々となります。
    映画監督  稲塚秀孝