~政治家の“矜持”とは何か?~
かつて詩人、谷川雁氏は「原点は存在する」と表現し、恵庭事件の被告野崎健美氏は「原点から考える」と話してくださった。では政治家の”原点”は何か?それは国民の負託を受け、安心・安全を保つことに身を粉にして働くことではないかと考える。そこが政治家の原点”であり、政治家の”矜持”に違いない。
”存立危機事態”という、”妄想”、”空想”を持ち出した元首相の後継者を自認する現総理大臣の存在は、大きな混乱を生み出している。自らの発言によってこの国の経済を揺るがし、民間人を苦しめていることに対し、何の”謝罪”もないことに驚嘆する。
まず、負託を受け、”結果責任”を問われる政治家として、日本で暮らすすべての人々に”謝罪”することが、”原点”だと思う。事件発生から57年が経過した「カネミ油症事件」は毒の油を摂取した親から生まれた子や孫に甚大な被害症状が出ていることに、救済に手を打たないばかりか放置し、責任を放棄している国に対して、何としても”鉄槌”を下さなければいけない。
12月6日「カネミ油症事件」の原点となる長崎県五島市で行う「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会。地元五島市の出口太市長も駆けつけてくださる中、その会場で公表するアピール「五島からはじめよう」の準備を進めています。ぜひ全国の皆さんに伝えられるように力を尽くしたい。
カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝