~提案・カネミ油症被害のカテゴリー~
80年前の夏、広島と長崎に原爆が投下され、甚大な被害がありました。その後、被爆者としての定義は、4つのカテゴリーに定められています。
1)第一号被爆者(直接被爆)
原爆投下の時、広島市、長崎市の法令で定められた地域にいた人
2)第二号被爆者(入市被爆)
原爆投下から2週間以内に、爆心地から2㌔以内の地域に入った人
3)第三号被爆者
1・2号以外に原爆放射能を身体に受ける状況にあった人。近隣の地域から救援・治療・看護に
あたった人
4)第四号被爆者(胎内被爆者)
広島:原爆投下から翌年5月31日までに生まれた人
長崎:原爆投下から翌年6月3日までに生まれた人で、実母が上記の1~3号に該当する人
今回この被爆者のカテゴリーを参考にしつつ、カネミ油症被害者の定義とカテゴリーを作成しました。ご覧になった皆様の感想、ご意見を伺いたいと思います。
1)直接被害者(1968年当時、毒性のカネミ油を食べ、油症による被害症状がある人)
2)胎児被害者(父母のいずれかあるいは両方が直接被害者で、実母からへその緒を通して、
油症による被害症状がある子どもの場合)
3)次世代被害者(父母のいずれかあるいは両方が胎児被害者で、へその緒を通して、油症による
被害症状がある子どもの場合、直接被害者の孫・ひ孫にあたる)
1)~3)に該当する者は、すべてカネミ油症被害者と認められ、国による救済を受けることとする。
なお2・3は同じカテゴリーではないか?と思われる方もいるかもしれませんが、そもそも映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」製作の段階から、「へその緒」に着目し、「へその緒プロジェクト」を立ち上げ、母から子(胎児)」へダイオキシン類の”毒性”が移行することから、あえて2と3の区分を分けたました。ご理解いただければと思います。
自民党の”裏金問題追及”そして、今回の維新の藤田共同代表らの”公金還流”問題を摘発した”しんぶん赤旗・赤旗日曜版”チームの”調査報道”こそ、今年度の「日本ジャーナリスト大賞」に値するとともに、”報道のチカラ”を示すものと感じています。
事件発生から57年を経過した「カネミ油症事件」においても、真摯に”真実追及”のチカラを見せたいものと、改めて決意しました。皆さんのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
カネミ油症被害者救済プロジェクト 稲塚秀孝