すべてのカネミ油症被害者救済へ(79)

~「カネミ倉庫研究プロジェクト」報告①~(9/14)

 本日9月14日午後、「母と子の絆~カネミ油症の真実」の上映会が、東京・文京区民センターで行われます。これまで一番広い3A、そして二番目に広い2A,いつもは3C会議室で続けてきました。今日は3Cです。昨年9月から始まり、今日が12回目となります。

 カネミ油症事件の”原因企業”「カネミ倉庫研究プロジェクト」を初めて、1か月が経過しました。その中でいくつかのことが分かってきました。
◆昨年(2024年8月)以降に分かった、福岡製油との関係。福岡法務局で調べた同社の謄本によると、設立は1968年5月。本社は福岡市那の津5丁目ですが、小倉事業所(油製造)は、カネミ倉庫と同じ住所でした。ということはカネミ倉庫と福岡製油は”一心同体”なのです。しかも福岡製油の代表取締役は加藤三之輔と表示があり、当時カネミ倉庫社長でしたことから、何を意味するのか考えますと、カネミ油にPCBが混入し、販売してしまった事実を知って、カネミ倉庫が後に立ち行かなくなることを想定。
急遽、別会社を設立したことになります。福岡製油には、加藤姓の役員が多数存在し、実姉で研究者の
加藤八千代の名前もありました。確か加藤八千代は、弟の三之輔と“ソリが合わなかった”と聞いて
いましたが・・。
◆「カネミ倉庫」が負担すべき医療費の行方
 今回「カネミ倉庫研究プロジェクト」の藤原さんが見つけた案件です。「カネミ油症被害者」の医療費は、被害者が住む自治体がまとめて、カネミ倉庫に請求し、カネミ倉庫が支払う”スキーム”ですが、実態はどうなっているのか?についてです。いま鋭意調査中で、来週には藤原さんと共に自治体の担当者と面談して、実態を把握するところまで来ました。自治体のすべてが協力的ではないのは、残念ですが、”一事が万事”と明らかになると確信しています。

 毎年1月と6月に「三者協議」が開かれています。国(厚労省と農水省)、カネミ油症被害者全国連絡会、カネミ倉庫の三者が被害者救済のための話し合いの場となってきました。映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」の中で、長年カネミ油症被害者救済に尽力された矢野忠義さんは、「(三者協議ができて)国のドアが開かれているが、生かされていないのが残念」と嘆いていました。矢野さんはインタビュー後、2023年12月に亡くなってしまいましたので、私は”遺言だった”と受けとめています。引き続き、報告を行って参ります。

                                 映画監督  稲塚秀孝

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