すべてのカネミ油症被害者救済へ(63)

 ~夏の”課題“克服へ~

 6月末、昨日から3日間北海道苫小牧市で開催中の「苫東映画祭」には、全国各地と地元から80人の“映画ファン”が集まっています。

 昨日は、「アイヌの結婚式」(1971年)を鑑賞し、熱い映画談義が繰り広げられました。30度近い気温の中、会場の東開文化交流サロンは、2年前に作られ、冷暖房完備の施設。というと本州の方は驚くのですが、この地ではエアコンを購入するのにも”勇気“がいるほど、夏は涼しかったのです。しかし、ここ十年、みるみる“暑い夏”に変貌しているのです。

 厚生労働省に再々々「要請書」を送付して、まもなく1週間。国会への問題提起は、7月20日の参議院選挙以降になりました。そんな中、これまでカネミ油症被害者支援活動の一端を担っていた「カネミ油症被害者支援センター」(YSC)との協議が7月26日に行われることになりました。YSC内部では、「別々にやればいい」という意見もあるようですが、まずそれぞれの今後の展開を”披歴”しあうことは意味深いと思います。

 すでに「母と子の絆~カネミ油症の真実」製作委員会では、
■1月末に、参議院議員会館内で映画上映会とトーク (国会議員、カネミ油症被害者、研究者が参加)
■2月、国会議員事務所で、厚労省担当者(担当者は4月に交代) との面談を行う
そして昨年12月から「すべてのカネミ油症被害者救済へ」向けた「要請書」提出は4回目に差し掛かり、さらに「不適切な映像使用に関する見解」を求めているさなかでもあります。そして「食中毒事件」として、カネミ油症被害者(実際にカネミ油を食べた)の検診と保健所への申請、カネミ油症被害者(北九州)の掘り起こしに注力したいと思います。

 “本気でやるのか?夏”は、これからです。ぶれずに、粛々と前を向きたいと思います。

  映画監督  稲塚秀孝

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