~「不適切な映像使用」について~
私事ですが、福岡で急に足のしびれと腰の痛みを感じたのは、北海道苫小牧市の整形外科の診察で、「腰部脊椎管狭窄症」と分かりました。脊椎管は、背骨、椎間板、間接、靭帯に囲まれた脊髄の神経が通るトンネル。加齢により、神経の通る脊椎管が狭くなり、神経を圧迫するのです。かがむたびに走った激痛は、投薬治療により緩和されました。
月末に開催する「苫東映画祭」(全国の映画サークルから70名参加)の準備に取り掛かります。18日に厚労省と九州大学油症治療研究班に対し、「不適切な映像使用とは何か?」を問う文書を、翌19日に日頃交流のあるメディアの皆さんに送りました。
今回の問題は、映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」だけの問題ではなく、メディア全体の問題と思うからです。ある新聞社の記者から連絡がありました。「担当記者から、厚労省の広報に問い合わせたら、『今回の撮影・録画の禁止は、現局の勝手な判断によるものです』という返事」が来たそうです。これは深読みすれば、厚労省全体の判断ではない、ということで、問題を現局(生活・健康局 食品監視安全課指導係)だけの問題と、”矮小化”するものとも考えられます。映画製作委員会としては、“報道規制に関わる由々しき問題”として、回答を待つと共に、メディアの皆さんと連携を深めて行く考えです。動きがあり次第、お伝えいたします。
映画監督 稲塚秀孝