厚生労働省 健康・生活衛生局食品監視安全課指導係
九州大学油症治療研究班のみなさまへ
「不適切な動画使用」と示唆を受けた「母と子の絆~カネミ油症の真実」
製作委員会より、報道における動画使用の件について、見解を求めます。
6月2日付け厚労省 健康生活衛生局食品監視安全課指導係のHPに掲載された、「三者協議」(6月14日実施)の報道に関する文書の中で、突如会議後の”ぶら下がり会見”(通称)において、撮影・録画の禁止が付け加わりました。
また6月11日には、「油症対策委員会」(6月13日実施)から、厚労省と同様に撮影・録画の禁止が伝わりました。ただし、翌6月12日に“今回は撮影・録画ができるが、「不適切な動画使用」が見受けられたら、当該チームだけでなく、すべての報道関係者に適用する”旨の連絡がありました。
そこで「油症対策委員会」後のぶら下がり会見において、中原剛士班長(九州大学医学部皮膚科教授)に「今回取りざたされている”不適切な映像使用”というのは、「母と子の絆~カネミ油症の真実」のことを指しているのですか?」と尋ねたところ、中原班長は「そうです」と認めました。
そもそも「不適切な動画使用」とは何を指しているのでしょうか?その見解を明らかにしていただきたいと考えます。
「不適切な動画使用」に関してこれまで収集した情報によりますと、当製作委員会製作の「母と子の絆~カネミ油症の真実」を指し、映画内に2024年1月、「油症対策委員会」後の辻 学班長(当時)のぶら下がり会見及び「三者協議」後の原澤朋史課長補佐(当時)のぶら下がり会見の取材映像を使用
したことが、「不適切な使用」の根拠であり、同映画のDVD販売が「営利目的であるから」という理由とされているのではないか、と認識いたしました。
公的会議後の会見の場合、各メディアの方々と同じく、自らの立場を「記録映画『カネミ油症の真実』を製作しているタキオンジャパン稲塚と申します」と明らかにした上で、インタビューを行っており、取材対象(辻 前班長、原澤 元課長補佐)から“インタビューの拒否”を受けたり、“ここはオフレコ(内密で公表しないで欲しい)といった反応もありませんでしたので、通常通り映画内で使ったのであります。ぶら下がり会見の内容は、各テレビ局、新聞社の方もそれぞれに放送・紙面に掲載しており、これは真っ当な”報道取材”であると考えております。
また記録映画では、劇場公開、上映会と共に、広くDVDを頒布するのは、通常の伝播のための行為であることは、常識的なことと考えられています。「営利目的に使われた」という発言が事実とするなら、放送・新聞なども含め、“伝える行為”は憲法で保障されており、掲載権、映像編集権は、製作者側に託されていることと認識しております。そして各メディアはクライアント(スポンサー)や新聞購入者・観客から受け取る“費用=営業費”によって運営されていることは、“自明の理“と考えますがいかがでしょうか?
これは一般的な社会的ルールであり、このことを”営利行為“という言葉で断罪することは、全く理解不能な”暴論”と言わざるを得ません。
「不適切な動画使用」に関してそして今回の映画内に編集された内容が、厚労省にとって”不都合な事実
“の公開と認識されているのなら、ぜひ“不適切な動画使用”と定義される理由を明らかにしていただきたいと考える次第です。
☆今回の回答期限は、令和7年(2025年)7月18日(金)とさせていただきます。
「不適切な動画使用」に関して私達が担っている”伝える行為”は、厚労省及び「油症対策委員会」の意図を、広く日本国民の皆さんに正しく伝えることと自覚しております。今「不適切な動画使用」に関して後とも取材における“切磋琢磨”をさせていただければと祈念いたします。
2025年6月18日
「母と子の絆~カネミ油症の真実」製作委員会
株式会社タキオンジャパン
代表 稲塚秀孝