~いくつかの”提案”を示唆する~
昨年10月から映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」上映会以降、1968年に発生した「カネミ油症事件」の”拠点“は福岡県北九州市にあると伝えてきました。カネミ油症事件の原因企業「カネミ倉庫」が今も存在する小倉。小倉駅をはさんで南に位置する「昭和館」は由緒ある映画館で、2度にわたる“火事”を乗り越え、劇場を復活させています。今年1月、2日間の上映が実現し、100名近い方々にご覧いただくことが出来ました。
そして数駅博多寄りに位置する黒崎駅前のコムシティの会議室では、既に10回近い上映会と勉強会が行われています。5月8日、上映活動のメンバーの方と打合せを行いました。テーマは「いかにして映画を通じて、カネミ油症事件が今も続いているのかを、知ってもらう」についてでした。次回は5月14日18時から上映会を行います。今回は私も参加して、「へその緒プロジェクト」の今後の展開について話し合うため、上映は「ダイジェスト版」(35分)のみで、トークに時間を充てたいと考えています。
地道に10名規模の上映会を続け、この秋には「母と子の絆~カネミ油症の真実」を昭和館を借り切って、上映会を開こうと考えています。1回の上映(86分)プラスの3時間を借り切って、80,000円かかりますが、ゲストトークを加えて、1,500円会費で80名~100名を集められたら、と思います。因みに昭和館の収容人数は110名です。
カネミ油症被害者は全国に広がっていますが、やはり多いのは福岡県と長崎県です。映画上映活動は”継続“が大事ですから、”黒崎”モデルをさらに広げていけたら、と思います・
映画監督 稲塚秀孝