~「へその緒プロジェクト」アクション原理Ⅱ~
作家 佐藤泰志「市街戦のジャズメン」の函館ロケから昨晩戻り、今日は6月末実施の「苫東映画祭」のため、滝川映画サークルの谷本代表にご挨拶。道の両側は雪山だが、東北・北陸の日本海側ほどではない。先日のさっぽろ「雪まつり」も雪不足と言われたらしい。
昨晩「御上先生」第6話を2回(ティーバ)観た。昨夜遅くと今朝と。”まっとうなドラマ“で見ごたえがある。御上先生の過去の秘密について語る場面、ある女性とは、「授業の範囲内で納めようとしたら、許さない」というセリフが耳に残った。脚本も良く練られていて、この”冬ドラマ“で一番だと思う。「授業」は、「国(厚労省)や九州大学ら医師と研究者」とも言い換えられると感じた。
「へその緒プロジェクト」はそもそも、長崎県五島市奈留に住む岩村定子さんのお子さんのへその緒検査から始まった。今から12年前に九大と福岡県の研究所に託した長男(1973年生、生後4か月で死去)のへその緒にダイオキシン類が含まれていれば、と託したが、結果は“へその緒に農薬が降りかかった疑い”あり、とFAX2枚と残された微量のへその緒とむべもない”回答“だった。既に亡くなって半世紀が経つが、「カネミ油症被害者」と認めて欲しい、という”母の切なる願い“を叶えたいと、私は国内の民間研究会社、数社に当たったが、すべて断られた。諦めかけて昨年夏、民間会社2社が検査を承諾し、10月22日に膨大な検査資料が届いたのである。
九大は2009年発表の報告書(国の予算で研究した)で、カネミ油症被害者とお子さんのへその緒の数値は、”毒の油”を食べてから13年後まで、影響が出ると明らかにしたが、その後研究は途絶えた。だから「へその緒プロジェクト」を立ち上げたのである。
来週から九州・筑豊に取材に入るが、1960年初頭、「大正行動隊」(中間・大正炭鉱の労働者)のテーゼは、
◆「やりたいものが、やる」
◆「やりたくないものは、やらなくていいが、やりたくないからと 言って、やりたいものの邪魔はしない」
私は学生時代から関わった”組織論”の中で、これが一番しっくりくる。私と数人で「へその緒プロジェクト」を始め、継続してゆこうと思います。批判は批判として、ぜひ新たな試みを始めていただきたいと切に願います。
映画監督 稲塚秀孝