すべてのカネミ油症被害者救済へ⑪

 ~診断する医師の方々と共に~

 映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」の中で、カネミ油症事件はそもそも「食中毒事件」だったと問題提起している。サルモネラ菌などが食品に混入し、嘔吐や下痢を起こすことは、特に夏場に起こることは“日常茶飯事”に過ぎない。その場合、当事者か診断した医師は地元の保健所に連絡するのが常識的対応である。

 カネミ油症事件がメディアで報道されたのは、1968年10月10日の朝日新聞(福岡版)であって、福岡県大牟田支局の記者が書いた記事だった。大牟田保健所に被害の連絡が発端である。カネミ油症は、カネミライスオイルを使った食事を口にしたことで、皮膚に吹出物が噴出したことなどの症状が出たのである。そして「食品衛生法」(1947年制定)を遵守して、カネミ油を製造したカネミ倉庫(福岡県北九州市)に営業停止処置がとられたのである。

 そこで事件から57年が経過した2025年の今。当時カネミライスオイルを食べて、カネミ油症被害者と認められていない方々を診断し、診断書を地元の保健所に提出する動きを示したい!そのためには、診断する医師の協力が必須であるので、今後医師の組織、医師個人の協力を求めてゆくことに取り組みます。1人、一人の医師と出会い、ご相談してゆくことから始まる。明日23日、博多でその活動を開始します。
   映画監督     稲塚秀孝

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