~”潮目“が変わるのだろうか?~
映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」が完成したのは、8月13日、北海道苫小牧市「苫東映像プロジェクト」でした。本編86分、予告編1分30秒、サンプル版もできました。その完成から4か月が経過。実はずっと私の心の中で“もんもん”という思いがありました。それは私もその一角を担う”メディア“が果たした役割と功罪についてでした。1973年から51年間、テレビ番組の製作を続けています。2006年「二重被爆」から映画製作は13本目となります。
映画の映画のエンディングの語りについて、以前この欄で取り上げています。
「・・ずっと無策だった国、厚生労働省、九州大学を始めとする医師、研究者、弁護団、支援してきた人々、皆さんに“応分の責任”があると思います・・」
そこに”メディア“は入れなかったのは、いつか”メディア“からの”反撃“を起こさないといけないとい”思い“があったからなのです。
今朝12月16日(月)の記事「へその緒からダイオキシン類」「有志が分析依頼 進まぬ子世代の救済『政府が調査を』」「カネミ油症事件母親から伝わる影響を調べたら・・・」の見出しが躍っていました。今、カネミ油症事件から56年経った今、真実に迫るメディアの発信が行われた、これで”潮目が変わるだろうか?」と思うのです。勿論、単純ではありません。これまで半世紀の中で、核心に迫れず、途絶したことは数え切れません。中には”裏切り”もありました。でも信じたいと思います。「カネミ油症被害者」全員の救済のために‥何ができるのか?みなさん、ご一緒に考え、行動してください。 映画監督 稲塚秀孝