「カネミ油症」上映通信㊳

 ~北九州“2つ目の楔(くさび)見つかる~

 昨日、驚きの”発見”がありました。全国紙の北九州総局内に「カネミ油症小倉裁判」の公判記録の一部が見つかったのです。

 映画製作を始めて間もなく、「カネミ油症裁判」に関わった弁護団の幹部の方に問いあわせました。
「『カネミ油症裁判』の公判記録を見せていただけませんか?」と。弁護士からの返事を聞いて“驚愕”しました。「公判記録を保管していた弁護士が、すべて捨ててしまっている」というのです。”ありえない“話です。歴史的な裁判の記録を捨てるなど、弁護士にあるまじき行為だと思いました。その後も公判記録は見つからず、諦めていました。「母と子の絆~カネミ油症の真実」に盛り込めず、今に至っています。次回年明け1月半ばに、公判記録を見せていただきます。

 私は「憲法を武器として~恵庭事件 50年目の真実」において、残されていた計40回の公判記録を半年間に渡って読み込み、110分の上映期間の3分の2は法廷の場面でした。公判記録を読み込んだのち、どのように活用させていただくべきか?じっくり考えてみたいと思います。とにもかくにも、小倉昭和館上映に続き、”第2の楔“ができました。
                                 映画監督   稲塚秀孝

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