~高校生・学生の皆さんへ~
10月から神戸・元町映画館、京都シネマで上映し、いずれも終了しました。
カネミ油症事件が発生したのは、1968年(昭和43年)の事です。私は高校3年生の頃、北海道に住んでいた私は、おそらく地元・北海道新聞で読んでいたかもしれませんが、カネミ油による「食中毒事件」だという認識はありませんでした。
従って2006年夏、長崎のミニシアターでカネミ油症被害者の方に「カネミ油症を知っていますか?」と声をかけられるまで、関心を持つことはなかったことを、今は心から恥ずかしいと思っています。
これまでご覧いただいた方々は、「カネミ油症事件」を同時期に知った方々、70代以上がほとんどで、20代と思われる方はわずかでした。そこで年明け行う東京上映会、1月13日(祝)では、学生以下無料でご覧いただくことにしました。
教科書には、良くて数行しか書き込まれない「カネミ油症事件」を“今こそ”知っていただきたいと思います。「食の安心・安全」が大きく叫ばれる今、知っていただきたいと切に望みます。
映画監督 稲塚秀孝