「カネミ油症」上映通信㉜

 ~国(厚労省)と対峙する方法~
 50年前に生まれたカネミ油症被害者のお子さんの「へその緒検査結果」が出て、先週2回に渡っておよそ30人の新聞・放送記者に伝えました。最初に報じたのは、カネミ油症被害者が多い、長崎新聞でしたが、今週から次々と報道されることを期待しています。

 今週中には、厚生省記者会加盟の記者の方々に送り届けます。その為には、報告書という“原資料”の解読、読み解きした“手引き書”を作らなくてはなりません。 今回の「へその緒検査」で何が分かったのか?今後の国の施策を改善、反映しなくてはならないことは何か?いわば国に無策、意図的なサボタージュを正す、糺す中身が問われるのです。

 今朝、見逃し配信のティーバで、昨晩放送の「海に眠るダイヤモンド」を観ました。長崎市の沖に浮かぶ“端島”(1958)が舞台のドラマです。第4話では長崎の被爆が取り上げられました。今こそ伝えないといけない、被爆の実相と信仰の意味を鮮やかに描く傑作です。忘れてはいけない、伝えないといけない、何度でも・・・ それはカネミ油症事件にも共通する“テーゼ”だと思います。
                                映画監督  稲塚秀孝

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