~二十歳の人たちに観てほしい~
「母と子の絆~カネミ油症の真実」本編のダイジェスト版(35分)が完成し、コピーしたDVD30枚が届きました。早速群馬大学鯉淵教授(応用生理学分野)が講義で使用することになりました。映画の劇場公開、自主上映会が並行して行われているこの時期に新たな展開を図ることになります。全国に大学の医療系、環境衛生系、社会学系などの講義に活用してほしいと願います。
9月26日に摂南大学(大阪市)薬学部1回生220名に観てもらいました。今回「へその緒研究」についてお話しくださった宮田秀明摂南大学名誉教授にもお口添えいただき、実現しました。そして90分の特別講座の中で、皆さんに感想を書いてもらいました。
◆映画をご覧になった感想はいかがでしたか?
◆カネミ油症事件のことを知っていましたか?知らなかったですか?
◆さらに、この映画をご覧になって感じたことは?
そして、現在おいくつですか? と聞きました。さまざまな感想の中で、カネミ油症事件を知らなかった人は約95%。18歳、19歳の方がほとんどでした。みなさんが目指すのは、主に薬剤師で、卒業後病院の薬局、民間の薬局、そして全国のドラックストアに置かれた薬局などです。薬の知識を持ち、適切な薬の利用について説明する大事な役割を担います。国民の「命の安心・安全」を守る一翼を担うのです。ほとんどの学生の方々は、カネミ油症事件に驚き、知ることができて良かったと書いてくれました。そして「薬剤師を目指す私は、今後真摯に学び、皆さんに役立てる仕事をしたいと思います」と書き添えてくれました。今後全国で「二十歳の皆さんに観ていただきたい」と思います。
映画監督 稲塚秀孝