~製作者と観客との距離感~
今晩(10月25日)は、北九州における上映会が行われました。参加者10名。小さな会場です。3回目のオンライン参加をしました。会場の都合から、上映前に30分間お話をします。「母と子の絆~カネミ油症の真実」を観るのは2度目、という方と話しました。一度ならず、二度も観ていただき、ありがたく思いました。そして、「前回とは違った視点、目線でご覧ください」と伝えました。
情報がてんこ盛りのこの映画は、正直一度では見過ごすことが多いのではないかと思っていました。製作者は、映画完成後は、観客の皆さんに委ねたいと思います。なぜなら、一番最初に観る観客ですから、よくも悪くも、中身を知り尽くしているのです。そして加害者も被害者も混在する北九州の街について、話し合いました。加害企業のカネミ倉庫が今も現存し、「ライスオイル」を作り続けていることに、来場者の方は驚かれます。北九州映画サークルの会員の方もお二人見えたそうです。
今日で「市民上映会」は終了する予定でしたが、11月にも実施したいと、主催者の原田さんから提案があり、「ぜひ!」と応えました。
映画監督 稲塚秀孝