~映画は”誰のもの“か?~長崎5日目。
今日から広島と長崎で二度被爆した福井絹代さん(94)と弟 國義さん(故人)の企画展が長崎追悼平和祈念館で始まります。
一昨日はあの日(8月9日)に一夜を過ごした「防空壕」跡を訪ねました。79年ぶりのことです。
「あら、こんなに小さかったのね。あの頃は小さかった(14)から、もっと大きいと思っていたわ」
が第一声でした。昨日はゆっくりとお話が聞けました。
そして11月29日から上映が始まる長崎セントラル劇場に宣材(ポスター、チラシ等)を届け、地元新聞社の記者と懇談し、長崎の知人、友人に「母と子の絆~カネミ油症の真実」について伝えます。
これまで同様、映画製作を終えると、その後はご覧いただく皆さんが”主役“です。どう見ていただけるのか?映画は観客の皆さんのものだと思います。
全国公開の皮切りとなった元町映画館(神戸・元町)でご覧になった方々から、様々な感想が寄せられました。
「カネミ油症事件は、もう済んだものだと思っていた」
「実際にカネミ油を食べていない子どもや孫にまで被害が及ぶとは、酷い」
「カネミ油症事件の全容が、初めて分かった」など。
一方、9月26日に摂南大学薬学部一回生にご覧いただいた感想文を今も読み進めています。18歳から20歳の男女学生の声は貴重です。
映画監督 稲塚秀孝