「カネミ油症」上映通信㉒

 ~10月14日東京上映会報告(2)~

 当日カネミ油症映画「食卓の肖像」の金子サトシ監督が会場に来られました。「被爆者の声を受け継ぐ映画祭」(今年は武蔵大学)の実行委員で、これまで数回「二重被爆」映画を上映いただいています。 金子監督は見終わった後のトークセッションで、 カネミ油症事件は、食中毒事件だった。そのことを国や九州大学が限定的な被害と矮小化するために「認定基準」、認定・未認定を生み出した、と。金子監督は「カネミ油症被害者支援センター」のメンバーでもある。

 この春、私はカネミ油症被害者支援センターの幹部と面談し、映画製作に関するの”仁義“を切ったところ、思いがけない言葉が返ってきた。「映画製作や『へその緒プロジェクト』は“一過性の花火”に終わらないことを願っている」と。とてもカネミ油症被害者の支援をしている方達の発言と思えなかったが、映画製作が必ずしも”順調”ではなかった時期だったので、あえて反論はせず、「見ていてください」とだけ答えたのである。映画製作は、今後カネミ油症被害者救済に向けて、”大きな武器になる“
と考えています。
映画監督   稲塚秀孝

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