~全国公開始まる~
昨日10月12日、元町映画館にて「母と子の絆~カネミ油症の真実」の劇場公開が始まりました。
昨日に続いて、本日も上映後に20分弱のお話をいたします。
「カネミ油症事件」発生から56年経った今の視点から「カネミ油症事件」を検証する映画であることをまず伝えました。なぜならカネミ油症被害者の救済は進むどころか、被害者の認定・未認定に”分断”されているばかりか、何ら問題は解決していないからです。取材を続けてきた中で、
「カネミ油症事件って、終わったことじゃないの?」という”言葉“を何度聞いたことでしょうか?
そして「カネミ油症事件」の根幹、本質、問題の核心を多くの皆さんに伝えること、”ドキュメンタリーは告発である“”ドキュメンタリーは社会活動である“ということをしっかりとご覧になった皆さんに”認識”していただきたい、と考えています。
そしてこの映画の中で、
1.本来「食中毒事件」にもかかわらず、初期対応で国と九州大学は“認定基準”なる欺瞞的な策動により、カネミ油症被害を”矮小化“したこと。
2.PCDFというダイオキシン類によって、母体から胎盤を通じて、胎児に”毒性物質“が移行した事実があるにも関わらず、15年前から「へその緒検証」を無視し、事実を隠蔽してきたこと、今も一切顧みようとしていないこと。
を明らかにしたことを伝えようとしています。そして”これからどうしたらいいか?!“について、これからできることを提案していきたいと思います。
私はこれからも映画上映を通じて、広く、深く真実・事実を伝えるとともに、すべてのカネミ油症被害者の救済のために、発信してゆきたいと思います。みなさんの”勇気とお力を“お待ちしています。
映画監督 稲塚秀孝