「カネミ油症」上映通信⑬

 ~摂南大学薬学部上映会②~

 26日に行われた摂南大学薬学部上映会で書いていただいた感想用紙は212通ありました。みなさん鉛筆書きのため、明るい昼間に見ないと夜はよく読めません。

 いま抜き書きを進めています。上映後担当部長の先生は、
「途中で会場を出る予定でしたが、最後まで観ることができました。皆さんに3点について、お話し
します」と語り始めました。

 その内容は、
1.カネミ油症事件を始めて知ったと思いますが、今日知ったということを、この内容を忘れないでほしい。今後どういう道に進もうが、きっと役に立つと思う。

2.56年前の日本で起こった食中毒事件ですが、今もさまざまな食中毒事件は起きている。当時毒性化学物質による食中毒は珍しかったに違いない。しかし今は、いつ起きてもおかしくないので、日常的にニュースなどに気を付けてください。
3.最後に、私はカネミ油症事件が起きた1968年生まれです。従って、自分が生まれた年に、このような大変な事件が起きていたことを知って驚いたし、これからも皆さんや後輩の方々に伝えてゆかなければ、と思いました。

 というもので、短い時間ながら、素敵なお話だったと思います。今回の上映会では、知ること、伝えることの大切さを、改めて再確認いたしました。
      映画監督   稲塚秀孝

コメントを残す