カネミ油症 映画プレスリリース

◆キャッチ・フレーズ
 カネミ油症被害者を見捨てた国、その罪を問う

◆カネミ油症事件とは
  カネミ油症事件とは、1968年(昭和43年)に西日本一帯で起きた食中毒事件で、
 カネミ倉庫(福岡県北九州市小倉)製造の「カネミライスオイル」(米ぬか油)が
 原因だった。
  カネミ油症事件が公になったのは、1968年10月10日の朝日新聞(西部本社版)
 に、「正体不明の奇病」「からだの中に吹出物」「米ぬか油が原因?」との文字が
 躍った。きっかけは、10月4日に福岡県大牟田保健所に、市民がカネミ倉庫製
 らライスオイルを持ち込み、食中毒ではないかと訴えたのです。
  5年後、原因物質はダイオキシン類PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)と明らかに
 なったのです。

 ◆なぜ今カネミ油症事件なのか?
   カネミ油症事件から56年経過し、国民の多くは“もう終わった事件”と認識している
  かもしれません。しかし今に至るも何も解決していないのです。

 1.カネミ油による「食中毒事件」にも関わらず、食中毒と扱われていません。
  国(厚生労働省)は、それ以前に起きた”水俣病事件”に倣い、国と自治体が保健所を通して
  被害者と向き合うべき食中毒 事件とせず、責任処理を一民間企業「カネミ倉庫」に丸投げ
  したのです。
 2. 国(厚生労働省)は、九州大学油症治療班には、”診断基準”なるものを作成させ、被害者を
  ”認定””未認定“に分断したのです。
 3.本来ダイオキシン類のカネミ油を食べた人々とその男女から生まれたお子さんに被害の
  症状があれば、全員被害者として適切な治療を受け、補償されるべきなのです。しかし
  今は”認定基準“なるもの で、阻んでいるのです。
 4.「へその緒検査」を実施しています。
  母親からへその緒を通じて、お子さん(胎児)に、ダイオキシン類の毒性物質が移行する
 ことは今で 医師、研究者によっています。
  しかし、国と九州大学は頑なに、認めようとも、研究推進しようともしていません。真実が
 明らかになることを恐れているのです。
  そこでこの映画では、カネミ油を食べて10年以内に3人のお子さんを産んだ
  長崎県のカネミ油症被害者のへその緒を民間施設で検査しています。
  結果が判明次第、広く皆さんに情報公開いたします。

  「食の安心、安全」は、日本国民すべて共通の願いです。この映画をご覧いただいて、二度と
  「カネミ油症事件」の悲劇を起こさないように考えてみませんか?

    「母と子の絆~カネミ油症の真実」監督  稲塚秀孝

 ★プレリリース pdf版

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