カネミ油症」編集通信⑬

~悩んではいられない~
 昨日8月3日から博多にて、最終編集開始。
昨日は編集の流れを見直しながら、約50分まで繋いだ。
編集担当の”相棒“も積極的に声をかけてくれる。
 7月7日から始まった編集も、途中取材やナレーション収録で抜けつつも、
15日目を迎えた。呼吸もあってきているのを感じる。
「こうじゃないかな?」「こうだよね!」と声を掛け合うのは、杵をふるい
合いの手を掛け合いながらの“餅つき”にも似ている。
私なりに”編集の手法=流儀“もある。
 テレビ番組とドキュメンタリー映画製作で培ってきた“思い”でもある。
今回自分に課した編集テーマは、“ずっしりと重い内容を軽やかに観ていただく”
ではないだろうか?
 そこで1週間前までに並べた粗構成を、変えてみた。
カメラの前で自らの「カネミ油症体験」を語ってくれた女性たちを、次々と並べて
みることにした。母がお子さんを思う強く深い気持ち、決意、後悔、悔しさ、そして
感じる“不条理”の感覚、怒り・・ないまぜの、どこにぶつけたらいいのか、という
もどかしさを伝えられたらと思っています。
  映画監督    稲塚秀孝

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