「へその緒プロジェクト通信」㊻

~10日後に向けて準備します~

 「へその緒プロジェクト通信」㊹でご案内したように、
今、「新・カネミ油症被害者基準」案を作成・検討中です。

 国(厚生労働省)は、原爆被爆者、水俣病を始め、数々の公害などの
被害者を、認定、未認定で区別して、分断統治のやり方を貫き、
被害者の側は、有効な抵抗手段を持たぬまま、歴史は重ねられてきました。
「へその緒プロジェクト」で提起したのは、カネミ油症被害者を認定者、
未認定者に”峻別”することなく、すべての被害者に救済を求めることに
間違いありません。そう確信しています。

 そのため、国や追随する国立大学、医療機関、支援者の方々に、
「新・カネミ被害者基準」(2024年版)を提起したいと思います。
なぜなら、今世間に流布されている「認定基準」なるものは、法的な根拠の
ないものを、信じ込まされているからです。

 また五島市在住の岩村定子さんに続いて、個人として「カネミ油症」
の証しを求める申請を行う準備を進めています。
これまでも、これからもカネミ油症被害者の方々の”思い“を伺って参ります。
簡単には言えませんが、「あきらめずに」行動してゆきたいと思います。
そしてその”思い”を、映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」において、
汲み取れるように、反映できるように、したいと思います。

   映画監督  稲塚秀孝

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