連休前に通信㊱でお知らせしましたが、近々(来週か?)長崎県庁から岩村定子さん(五島市奈留)に返事が届く見込みとなりました。
今から51年前、1973年に生後4か月で亡くなった、長男・満広さんが「カネミ油症」による数々の障害を持っていたことの”証明“が得られるか否か、九州大学油症治療班からの報告(返事)が4月半ばに届いたのち、慎重に長崎県としての判断を検討されていたようです。
私は岩村さんの依頼を受けた代理人として、本年2月、そして3月に2度に渡り、申請書を長崎県庁生活衛生課(カネミ油症の担当部署)に提出いたしました。添付した資料は、昨年2023年に行われた「カネミ油症一斉検診」の結果、福岡県一名、長崎県三名の”認定”されたというものです。
このように毎年行われる一斉検診で、ダイオキシン類の血中濃度が一定基準以上の数値と認められないと、被害者として認定されないという”高い壁“があります。
「カネミ油症事件」(1968年)発生から56年が経過し、体内の血中濃度が減少する傾向があることと、「へその緒」を通して次世代には、40%の移行が認められているにもかかわらず認定されないという”現実”があります。長崎県はどのような判断を下すのか?注視したいと思います。
映画監督 稲塚秀孝
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カネミ油症 2024年 一斉検診で新たに1人患者認定福岡県で2年ぶり
(2024.3.25)