「へその緒プロジェクト」通信㊱

~カネミ油症被害者申請の行方~

 通信㉗でお伝えした、カネミ油症被害者の申請に
ついて、今日長崎県庁の担当者から”現状報告“を受けました。

 2月と3月(追加分)と2回に分けて申請したのは、
岩村定子さん(長崎県五島市奈留)の長男満広さん
(1973年、生後4か月で死亡)についてでした。

 申請書類は長崎県から九州大学油症治療研究班(福岡市)
に送られ、先日長崎県庁へ”返事“が届いたとのこと。
現在長崎県庁内で、カネミ油症被害者として、認定するか
否かの検証が行われ、5月2週頃に、満広さんの母、定子
さんと、今回申請の代理人を務めた私、稲塚宛に連絡が来る
ことになっています。

 長崎県庁がどのような診定を下すのか?予断を許さない状況
と考えています。

 いずれにしても、被害者個人が自治体に油症被害者であると、
申請したのは初めてであり、今後後に続く方々が出てくることを
願いたいと思います。

 油症被害(1968年)から56年が経過し、明らかに”遅かった!“
感はありますが、今からでも遅くないと考え、前へ進め、被害者の
救済に結び付けたいと思います。
                 映画監督 稲塚秀孝

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