「へその緒プロジェクト」通信㉜

 ~「へその緒」に関する情報~

 3月も今日と明日の2日となりました。
先程連絡を取り合っている方からメールが入りました。
「カネミ油症被害者の方の第一子の方の「へその緒」がありますよ」
という内容で、第一子のお子さんは、5人のお子さんたちの中で、
一番具合が悪く、4月になると乳癌の手術を受ける予定だと聞きました。

「カネミ油」を口にしてから56年経った今も、いえ今こそ被害者の救済は
時間がないのです。
甘ったるい言葉は言いたくありませんが、被害者とそのお子さんの方々に、
”希望“をもたらすにはどうしたらいいのか?
喫緊の課題だと思います。

 先日、ある支援団体の方から、
「へその緒プロジェクトは、単に大きな花火を上げただけではないか?
確実に成果は上がるのか?」と聞かれました。私は、即座に
「それはわかりません。でも何もしないよりは、何か可能性にかけて
やることが必要じゃないでしょうか?」とお応えしました。

  65年前の北九州で、閉山となる炭鉱の闘う労働者が作った”行動隊”のテーゼが
あります。引用いたします。
1) やりたくない者にやれとは強制しない
2) 自分がやりたくないからという理由で、やる者を邪魔しない
3) やらない理由ははっきりさせる
4) その理由への批判は自由
5) 意見が違ったからといって、そのことだけで村八分にはしない。
意見があった時に行動すれば、仲間と認める

  このテーゼを1969年に大学の運動の中で知りました。
私はそれ以来、日本の多くの組織の在り方に疑問を持ちました。
“来るものは拒まず、去る者は追わず”
不条理な“内ゲバ”で仲間を失う“愚”は止めたいと思います。
そして、きっと”成果を出したい“と思います。

      映画監督      稲塚秀孝

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