なぜ空白の15年なのか?
~今、もっと、情報が欲しい~
昨日お話を伺った群馬大学鯉淵典之教授のお話を振り返り
ながら、今日は福岡県小倉に移動しています。
まず2年前の火災から復興した「小倉昭和館」を訪ねました。
これまで数本の映画上映をしていただいており、今回の
「母と子の絆~カネミ油症の真実」が完成した時は上映して
いただきたいとお願いします。
館主は「何しろここ(北九州小倉)は、加害者(カネミ倉庫)と
被害者が住む街ですから、皆さんの思いは複雑ですね」と。
その通りである。昭和館から海沿いにあるカネミ倉庫まで、徒歩
20分位だろうか?倉庫前に何百日も抗議の座り込みが続いた
歴史がある。故に「いまカネミ油脂事件を考え、被害者の救済に
向かうには?」が大事なのだと思う。
繰り返しになるが、母から胎盤を通して子に毒性が移行したことは、
鯉淵教授(日本内分泌攪乱物質学会長)の言を待つまでもなく
明らかなのははっきりした。
では2009年、「福岡医学雑誌」での2つの報告から15年間、空白の期間が
できたのは何故なのか?今後当事者の方々からの情報を得たい、と思う。
それは「へその緒プロジェクト」のロードマップの道筋をつけるために、
欠かせないことである。
「胸突き八寸」に差し掛かって、明日から博多・長﨑で探索を続けようと思う。
映画監督 稲塚秀孝