「へその緒プロジェクト通信」⑮

  1996年に何があったのか?
~「へその緒プロジェクト」推進の壁は何か~

 今日、快晴の東京・調布から湘南新宿ライン→両毛線に乗って、前橋駅下車(約3時間)、
群馬大学に向かいました。

 「日本内分泌攪乱物質学会」鯉淵典之会長に会いました。休日の群馬大学病院ロビー
に現れた鯉淵先生は何故かジャージ姿。あとでわかるのですが、アマチュアランナーで、
明日近隣のマラソン大会に出場するとか。フレンドリーな出会いとなりました。

 「へその緒プロジェクト」の趣旨をご理解いただき、かつてPCB、ダイオキシン研究
に没頭されていたとのことでした。 母体から胎盤を通して、毒性が胎児(新生児)に
移行することは、疑いようはない、と断定しています。しかも母乳(脂肪)による移行
する数値が高いと話しています。ただこうしたことが分かったのは、1996年アメリカ
での報告によると鯉淵先生は言います。カネミ油症事件発生(1968年)からほぼ30年
と言えます。

 今、カネミ油症事件の次世代調査は、まさしく母親から新生児に、ダイオキシン類の
移行があることがキーポイントです。しかし当時新生児におけるダイオキシン類の血中
濃度のデータがあるのかどうか?これから調査そして、国(厚労省)と九州大学湯症
治療研究班に”情報公開“を求めてゆく必要を感じました。

 ここでみなさんにご紹介いたします。映画「母と子の絆~カネミ油症の真実」の映画
製作チラシ「カネミ油症製作チラシ第2弾(改訂版)」をお届けいたします。

 今日鯉淵先生のお話を受けて、「へその緒プロジェクト」の”課題“も見えてきました。
 ここは、やるしかありません。

                             映画監督  稲塚秀孝

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