「へその緒」とは何だろうか?

 「カネミ油症事件」発生は1968年。九州大学油症治療班が、「へその緒」の検証をしたのは、
2007年以降で検証報告は2009年でした。事件発生から数年後には、原因物質がPCB(ポリ塩化
ビフェニール)と言われていたので、当然被害者が女性の場合、体内に蓄積した毒性物質が
「へその緒」を通じて、胎児の体に送られることは容易に理解でできたはずである。

 では「へその緒」とは何であろうか?「胎児は胎盤を通して母側から酸素や栄養分を受け取り、
老廃物を母体側に渡し、胎児と胎盤を繋いでいるのが臍帯、つまりへその緒である。概ね太さは
2㎝、長さは50~60㎝の管状である。」

 今こそ「へその緒」の検証・鑑定することで、ダイオキシン類は母親から子に繋がっている
証明を求めたいと考えている。そして認定、未認定に峻別される不条理を粉砕し、幅広く被害者
救済を国にさせたいと願っています。 
                               映画監督   稲塚秀孝

コメントを残す