映画を観て

各地の劇場公開、上映会で得た皆さんの声をアップしていきます。

群馬大学医学部の講座「医系の人間学」でご覧になった学生190名の方々の感想

「東京先行会」(9月20日文京区民センター)

① 「母と子の絆~カネミ油症の真実」をご覧になった感想は?
・国の無責任さに憤りを感じます。
・有害物質を提供したカネミ、カネカからの謝罪がないことが許せない。
 九大と国が合同で真実を隠し、保障、解明をしない姿勢が頭にくる
・タイトル通り、母から子への思い、子を持つ親として、胸が締め付けられた。
・事実が少しわかったように思いました。
・被害者が多く、救済されていない実態に心が痛みます。
・これが今までのカネミ油症被害者の歴史の映画だった、と思う。
 これからの若者に見てもらいたい。
・食品を扱う企業は、綿密な配慮をしなければならない
・「10 年以内に生まれた子は影響が大」と古江教授が言ったことは初めて知ったが 「ぼく そんなこと
 言ったかな」には驚く。次世代の診断で血中 PCDF にこだわりすぎるのは、おかしいと私も思う。
 精子経由の次世代影響を証言で発掘したのは よかったと思う。
・被害者の声がよく記録されていました。
 この映画をどのように拡げていくかが、大きな課題ですね。
・未認定を巡って闘うことは水俣とも同じだが、胎盤や精子を通じての二世への 被害は深刻だと
 思った。
・カネミ、カネカ、政府側からの視点の描写がもっとほしい。その方がより全容がわかると思う。
・力作でした。カネカの責任を追及する映画も作ってください。
・事実を知ることができました。
 これまではニュースなど、文字と写真だけでしたから。
・話題豊富で整理しきれないが、他の公害と違い、第三世代以降にも影響がある らしいことが、
 一番印象的。

② この映画のどこに感銘、共感しましたか?
・カネミの被害者の方々の生き方、このままないようにしようとしている国に あくまで静かに
 戦い続けている強さ
・最後のシーンです。矢口敏子さんが、自然の植物がもっている力とか、そんな会話の部分が
 とても魅力を感じました。次につながる力を与えられたような。
・有害とは知らずに、ただおいしい料理を家族に食べさせたかっただけなのに、知ってたら
 使わなかったと言った母の言葉とそれ以上母へ追及しなくなった娘。
・食品衛生法をはじめに適用すべきだったとの指摘は、公害問題を考えるうえで、
 もっと広く知らせてほしいと思いました。「認定基準」は公平に患者を認定するために
  設けられているはずなのに、始まりのところがズレてる?三者協議、九大研究班と、場や
   組織があっても、事態が進んでいかない現実、 政治的折衝が期待できない以上、映画の
  「この後」の動きが欠かせないと思いました。
・自身の体にある有害物質が子孫につながって行ってしまうことを母、父親が語る ことに
   ショックを受けました。
・第 2 世代の方が強く声を上げている姿に、特に感銘を受けました。最後に矢口敏子さんが、
   生きものに感謝するところ。
・地域に根差した問題の追及の姿勢が感じられる。
・高山美子さんの「メラノーゼ」は「メラノーマ」では?
  津田敏秀、藤野糺、宮田秀明、原田和明などの出演はよかったが、あれだけでは わかりにくい
   かもしれない。「書籍版」を作ってはどうか?
・被害が世代を越えること
・被害者の方々の正直な声、監督との関係性の近さが、素直な証言につながった のだと思います。
・自身の言葉で被害を訴える人々がかなりの数おられること、それを映画として 貴重な記録に
  まとめられたこと。
・実際にどのようにして米ぬか油を摂取したかの話があれば、もっと臨場感がある と思う。
・クロロアクネを映像で示したこと、私は写真しか知りませんでした。 ・男性からも次世代にと
  いうところ。